統合失調症、第4のレトロウイルス*
【抄録】
五島地方の統合失調症など精神的疾患発生頻度は非常に高い。これは統合失調症の発症メカニズムを解明する上で注目すべき点と思えわれる。
五島地方に統合失調症など精神的疾患が多発する理由を考えるに、第一に五島地方がATLV(adult T-cell leukemia virus)の蔓延している地方であることであることをまず考える。そしてレトロウイルスであるATLVは分裂している細胞にのみベクターとして遺伝子を挿入することができるとされている。幼少時、あるいは胎児期に感染を受ける可能性は考えられる。そして思春期に何かのTriggerを受け発症したものだと考えられる。
ATLV、HIV(human immunodeficiency virus)、ALS(amyotrophic lateral sclerosis)、これらに焦点を絞り、五島地方に統合失調症など精神的疾患が多発する理由を考察した。
【key words】ATLV(adult T-cell leukemia virus)、ALS(amyotrophic lateral sclerosis)、HIV(human immunodeficiency virus)、gotou insulae
【考察】
世界的に見てATLVはカリブ海沿岸と日本の南西地方およびニューギニア地方および米国の一部、カリブ諸島のほぼ全域、日本のアイヌ人、南アメリカ北部、そして特にアフリカに地域特異的な分布をしている8)。
この分布についていろいろな説が出ているが未だ充分に説明のできる説は出ていない。
日本には沖縄諸島、九州の宮崎・鹿児島・長崎の離島海岸、五島列島、四国の一部の海岸、隠岐、紀伊半島先端、東北の飛鳥、牡鹿半島、三陸海岸、そして北海道のアイヌ人というATLVの非常に濃厚に分布している地域、および地方がある。通常の日本人のATLVの感染率は0.5~1.2%であるのに対し、アイヌ人は45.2%,琉球人は33.9%という高率である8)。
アイヌ人はその頃、黒潮に乗った人々が漂着した処に住んでいたと考えられている。昔、アイヌ人たちは温暖な九州地方にも住んでいたと考えられている。鹿児島県とも、長崎県の五島列島とも考えられている。
アイヌ人にはコロボックル伝説というものがある11)。コロボックルとは船に乗って南の国からやって来た小さな人々という意味である。アイヌ人はこのコロボックルの人たちを可愛がった。アイヌ人は野蛮な民族ではなかった。野蛮でなかった故に体が大きいにも拘わらず大和朝廷を造った朝鮮から渡ってきた民族により北へ北へと追い遣られた。コロボックルは日本人と同じような肌の色、そして容貌をしていた。コロボックルはアイヌ人と同化していった。
同じようなことが五島列島、沖縄、鹿児島などで起こった。ATLVを運んできたのは黒潮に乗って来たこのコロボックルだった。彼らは中央アメリカ、インカ帝国からやって来た。
インカ帝国こそムー大陸だと考えられる。ムー大陸は一万二千年前に突然海底に沈んだという伝説があるが大陸が一夜のうちに沈んでしまうことは考え難い。
日本の縄文時代の遺跡から出てくる土器と同じ模様の土器がその頃の中央アメリカの遺跡からも発見されているという10)。
すでに縄文時代から中央アメリカと日本には往来があった。海流に乗ってインカの人たちはポリネシアやメラネシアの島々を経て日本まで来ていた10)。黒潮に乗ってやって来た人々は中央アメリカからやって来たと考えられる。
しかし、ATLの保有率の高いのは中央アフリカ、中央アメリカ、そして日本だけであり、中国人も朝鮮人も含めてユーラシア大陸に住んでいる人々のATLの保有率は極めて低い。
このATLの分布の濃厚な地帯を考えるとATLは黒潮に乗ってやってきた、と思われる。それも紀元前4300年以降に日本にやってきて先住民と同化したと思われる(これを仮説Aとする)。
なお、日本人の起源として筆者は以下のように考える。
『古モンゴロイドがウルム氷期に中央アジアから東進して東北アジアに至り、その一部は日本列島に至った。これが日本の先住民である。』
ATLV保有率の高い地域は中央アフリカ、中央アメリカ、そして日本のみであり、中国人・朝鮮人も含めてユーラシア大陸に住んでいる人々のATLV保有率は極めて低い。
このATLV分布の濃厚な地帯を考えるとATLVは黒潮に乗ってやってきた、と考えられる。『鬼海アカホヤ噴火』を考えると、紀元前4300年以降に日本に漂流して来、先住民と同化したと考えられる。
現在、HIVはアフリカ元発という考えが支配的だが、インカ帝国元発という仮説も成り立つ。アフリカにはHIVに非常によく似たウイルスをもったミドリアカゲザルというのが生息していてそのサルが持っていたウイルスが1960年ぐらいに突然変移してアフリカの人々の間に広まっていったと言われている12)。(1960年以前のアフリカ人の血液を多数調べたがHIVは全く検出されなかった。) また、 HIVがアフリカ(とくに中央アフリカ)、そして中央アメリカ(とくにハイチ諸島)におもに分布しているという----つまりATLVもまた中央アフリカと中央アメリカ(とくにハイチ諸島)に分布しているという偶然の一致ではないものがある。
HIV(エイズウイルス)はアフリカ元発となっている。それがなぜ今まで広まらなかったのか?
HIVはその膨大な血液の検査によって1960年までは存在しなかったということになっている1)。ハイチ人は1960年よりずっと以前に中央アメリカにやって来た。
日本の縄文時代の遺跡から出てくる土器と同じ模様の土器がその頃の中央アメリカの遺跡からも発見されている6)。
すでに縄文時代から中央アメリカと日本には往来があった5)。海流に乗ってインカの人たちはポリネシアやメラネシアの島々を経て日本まで来ていた。
黒潮に乗ってやって来た人々は中央アメリカからやって来たと思われる。
自分が研究している統合失調症の好発地方が五島地方である。アイヌ人について調査は行っていないし、鹿児島県の南部の一部についても調査は行っていない。また四国やについても行っていない。
ここに一つの仮説がある。それを要約すると次のようになる。『もともと日本に住んでいた古モンゴロイドはウルム氷期に中央アジアから東進して東北アジアに至り、その一部は日本列島に至った。これが日本の先住民であり、この人たちはATLウイルスを保有していた。弥生時代、あるいは縄文時代の末期に新たにモンゴロイドが大陸から朝鮮半島を経てやって来た。そして日本の先住民を北や南や紀伊半島の先端などに追いやった。』
しかし、ATLの保有率の高いのは中央アフリカ、中央アメリカ、そして日本だけであり、中国人も朝鮮人も含めてユーラシア大陸に住んでいる人々のATLの保有率は極めて低い。
このATLの分布の濃厚な地帯を考えるとATLは黒潮に乗ってやってきた、と思われる。それも紀元前4300年以降に日本にやってきて先住民と同化したと思われる(これを仮説Aとする)。しかし、もう一つ、仮説が考えられる。ATLはアイヌ人が持ってきたのではないか。そしてアイヌ人こそ黒潮に乗ってやって来たのではないのか、と(これを仮説Bとする)。アイヌ人は中国大陸からもまたシベリアを経てオホーツク海を経てやって来てもいいのである。
縄文時代早期末、つまり今から6300年前頃、九州南方沖約30kmの海底火山である鬼海カルデラで起きた『鬼海アカホヤ噴火』で当時九州に住んでいた縄文人は全滅に近い打撃を受けたことは考古学の常識となっている。そして誰も居なくなった九州に本州から人々が移り住んで来たことが土器などの発掘によって明かにされている。----今、鬼海カルデラの一部は現在の竹島、硫黄島となっている。
なぜ日本には沖縄諸島、九州の宮崎・鹿児島・長崎の離島海岸、五島列島、四国の一部の海岸、隠岐、紀伊半島先端、東北の飛鳥、牡鹿半島、三陸海岸、そして北海道のアイヌ人というATLの非常に濃厚に分布している地域、および地方があるのだろう。通常の日本人のATLの感染率は0.5~1.2%であるのに対し、アイヌ人は45.2%,琉球人は33.9%という高率である。
このATLの分布の濃厚な地帯を考えると自分にはATLは黒潮に乗ってやってきた、と思われる。それも紀元前4300年以降に日本にやってきてそこの先住民と同化したと思われる(これを仮説Aとする)。
縄文時代早期末、つまり今から6300年前頃、九州南方沖約30kmの海底火山である鬼海カルデラで起きた『鬼海アカホヤ噴火』で当時九州に住んでいた縄文人は全滅に近い打撃を受けたことは考古学の常識となっている。そして誰も居なくなった九州に本州から人々が移り住んで来たことが土器などの発掘によって明かにされている。-----今、鬼海カルデラの一部は現在の竹島、硫黄島となっている。
その後の疫学的調査によりATLの保有率の高いのは中央アフリカ、中央アメリカ、そして日本だけであり、中国人も朝鮮人も含めてユーラシア大陸に住んでいる人々のATLの保有率は極めて低いことが解った。
アイヌ人にはコロボックル伝説というものがある。船に乗って南の国からやって来た小さな人々という意味である。アイヌ人はこのコロボックルの人たちを可愛がった。アイヌ人は野蛮な民族ではなかった。野蛮でなかったから体が大きかったにもかかわらず大和朝廷を造った朝鮮から渡ってきた民族に北へ北へと追い遣られた。コロボックルは日本人と同じような肌の色、そして容貌をしていた。コロボックルはアイヌ人と同化していった。
同じようなことが五島列島、沖縄、鹿児島などで起こった。ATLを運んできたのは黒潮に乗って来たこのコロボックルだった。彼らは中央アメリカ、またはインカ帝国からやって来たと考えられる。
インカ帝国こそムー大陸だと思われる。ムー大陸は一万二千年前に突然海底に沈んだという伝説がある。しかし大陸が一夜のうちに沈んでしまうことは考え難い。
そしてATLに似た面白い分布をしているものとしてALS(amyotrophic lateral sclerosis)がある。
ALSは原因不明で通常遺伝性を示さず発症は20~60歳代と広く、男子にやや多く罹患する。経過は常に進行性で3年以内に多くは死亡する。ときにより長い経過を示すものもある。左右非対称性の上肢または下肢の筋力低下と筋萎縮で始まり、近位筋より遠位筋が先に侵されるが、稀には近位筋より始まるものもある。典型的なものでは、上肢の手の筋の萎縮から始まる。また、構音障害、嚥下障害が見られる。舌は萎縮し、攣縮が見られる。顔面筋が傷害されることもある。また咬筋の萎縮で咀嚼が困難となる。
ATLはカリブ海沿岸と日本の南西地方およびニューギニア地方が流行地域と考えられていた。しかし調査が進むうちそれだけでなく米国の一部、カリブ諸島のほぼ全域、日本のアイヌ人、南アメリカ北部、それに特にアフリカに地域特異的な分布をしていることが明らかになった。
この分布についていろいろな説が出てい�驍ェ未だ充分に説明のできる説は出ていない。今、筆者の手元には日本に渡来したポルトガル商人が一緒に連れてきた黒人奴隷かサルを通して日本にHTLV1を持ち込んだという仮説の本がある。筆者は日本の南西地方とアイヌ人を結びつけるにはATLの分布は諸家の言うのとは違いもっと大昔(紀元前の可能性も高い)と考える。きっと紀元前に日本の南西諸島とアイヌ人との結び付きを説明できるものがあるに違いないと思われる。
ATLだけでなくALS(amyotrophic lateral sclerosis )もATLに似た面白い分布をしている。 また、 AIDSがアフリカ(とくに中央アフリカ)、そして中央アメリカの特にハイチ諸島におもに分布しているというーつまりATLもまた中央アフリカや中央アメリカ(とくにハイチ諸島)に分布しているという偶然の一致ではないものがある。
ALSとは原因不明で通常遺伝性を示さず発症は20~60歳代と広く、男子にやや多く罹患する。経過は常に進行性で3年以内に多くは死亡する。ときにより長い経過を示すものもある。左右非対称性の上肢または下肢の筋力低下と筋萎縮で始まり、近位筋より遠位筋が先に侵されるが、稀には近位筋より始まるものもある。典型的なものでは、上肢の手の筋の萎縮から始まる。また、構音障害、燕下障害が見られる。舌は萎縮し、攣縮が見られる。顔面筋が傷害されることもある。また咬筋の萎縮で咀嚼が困難となる。
ALSは弧発性ALS、家族性ALS、guam島のALSと3つのタイプがある。一般的なのが弧発性ALSである。この3つは臨床症状こそ似てはいるが発症年令、臨床症状および臨床経過ともに少し異なる故、異なるものであろうと思われる。
ALSは世界的に分布している。日本と欧米の20余都市での人口10万人当りの有病率は2~6であり、地域を問わず比較的一定した値が得られている。しかし、それが非常に濃く分布している地域がある。それが日本の紀伊半島(ここはATLの濃厚な分布地帯でもある)である。そしてguam島のchamorro族である。 紀伊半島でもとくに有病率の高い地域があり、三重県海山町(33.3)、南海町(9.8)、南勢町(152.7)、和歌山県古座川町(73.9)などがある。
『紀伊半島は黒潮の流れ着くところである。黒潮に乗ってグアム諸島・ニューギニア地方またはカリブ海沿岸からやって来たと思われる。』
現在、AIDSはアフリカ原発という考えが支配的である。アフリカにはAIDSウイルスに非常によく似たウイルスをもったミドリアカゲザルが生息している。そのサルが持っていたウイルスが1960年前後に突然変移してアフリカの人々の間に広まっていったと言われている。多数の1960年以前のアフリカ人の血液を調べてもAIDSウイルスは検出されなかった。そしてAIDSウイルスはATLウイルス保有者に非常に感染しやすい。AIDSウイルスとATLウイルスの分布が日本とアメリカを除いて一致しているのはこれ故と考えられる。つまりATLウイルスが太陽の黒点の変化か何かによって突然変異し、そしてアフリカや中央アメリカに広まったと考えてもいい。中央アメリカのなかでもハイチ人の間にAIDSはとくに広まっている。しかし、アフリカとハイチ人の間をどう結びつけたらいいのだろうか。
アフリカとハイチ人の間を結び付けることはアフリカ西岸の人々が多数、海を越えてやって来た故と説明できる。AIDSウイルスはその膨大な血液の検査によって1960年までは存在しなかったということになっている。そしてハイチ人は1960年よりずっと以前に中央アメリカにやって来ている。
日本の縄文時代の遺跡から出てくる土器と同じ模様の土器がその頃の中央アメリカの遺跡からも発見されている。そして中央アメリカに居住していたのは白人も居住していたがインディアンが多かった。
すでに縄文時代から中央アメリカと日本には往来があった。海流に乗ってインカの人たちはポリネシアやメラネシアの島々を経て日本まで来ていた。
ALSは日本、グアム、ニューギニアなど東経130°~150°の間に多発地帯がある。これはちょうどインカの人たちの往来を示唆している。
【終わりに】
少なくとも五島地方に於いてはATLVにより何らかの遺伝子が挿入されそのために統合失調症が多発している可能性は高いと考えられる。他の地方に於いてはATLVというベクターは存在するが挿入されるその遺伝子が存在していないものと考えられる。沖縄県は統合失調症など精神的疾患の発生頻度はほぼ全国平均である。そしてアイヌ人などの統合失調症など精神的疾患の発生頻度はまだ調べられていない。
また第4のレトロウイルスの存在の可能性を筆者は考えている。その第4のレトロウイルスの存在の可能性は高いと考えられる。
そして最後にスクレイピー(消えている。何故だ?)
【参照】
1)Bowles NE, Eisensmith Rc, Mohuiddin R, et al:A simple and efficient method for the concentration and purification of recombinant retrovirus for increased hepatocyte transduction in vivo. Hum Gene Ther 7: 1735-1742, 1996
2)古田武彦:古代通史、原書房、東京、p299; 1987
3)古田武彦:人麿の運命、原書房、東京、p281; 1989
4)古田武彦:古代史を揺るがす、原書房、東京、p387; 1992
5)古田武彦:古代史をひらく、原書房、東京、p343; 1994
6)古田武彦:海の古代史、原書房、東京、p283; 1996
7)橋口尚武:海を渡った縄文人、小学館、東京、p346; 1999
8)kohlstaedt,L.A.et al:Crystal structure at 3.5 A resolution of HIV-1 reverse transcriptase complexed with an inhibitor.Science, 256(26):1783-1790、1992
9)Kotani H, Newton PB 3rd, Zhang S, et al.: Improved methods of retroviral vector transduction and production for gene therapy.Hum Gene Ther 5:19-28、1994
10)Levy,J.A:Pathogenesis of human immuno-deficiency virus infection.Microbiological Reviews 57(1):183-289、1993
11)Yoshimatsu T, Tamura M, Kuriyama S, et al:Improvement of retroviral packaging cell lines by introducing the polyomavirus early region(9).Hum Gene Ther:161-172、1998
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Reserch of Gotou insula:Zone of multiple occurence psychosis.
http://homepage2.nifty.com/mmm23232/2975.html