丹田呼吸法の研究
丹田呼吸法とは丹田を大きく膨らませて吸気し、丹田を凹ませながら息を吐いてゆく呼吸法である。吐気に重点を置く。吐けるだけ吐く。それも長時間かけて吐く。吸気はなるべく急速に鼻より行う。胸を大きく張って大きく吸気した方が良い。
丹田呼吸法は万病を癒すと言っても過言ではない。
丹田呼吸法は特にうつ病性障害に特異的に効能がある。それは何故か? 未だ、研究は行われていない。
丹田呼吸法は、吐息に重点を置き、できる限りゆっくりと吐けるだけ吐く。吐けるだけ吐けば、自然と吸気する。吸気は鼻腔よりできる限り一気に大きく行う。
怒りは呼吸を浅くする。ゆっくりと吐息をできるようでなければ(ゆっくりと声を出すことをできなければ)丹田呼吸法とは呼べない。
下腹部を膨らむ限り膨らませ鼻腔より一気に吸気する。下腹部から声を出すイメージをもって、できる限りゆっくりと吐息する。胸は大きく張ったまま。次に丹田へのイメージをもって大きく吸気する。更に次に丹田からのイメージをもってゆっくり吐息して(声を出して)ゆく。
力まずにゆっくりと吐息することは難しい。また声を出さずにゆっくりと吐息することは難しい。故に声を出しながら吐息している。1分間に3回ほどの呼吸になっている。
胸を大きく張って行う。胸を大きく張ったまま大きく吸気する。
胸を張って大きな呼吸を。吸気を丹田に落とし込むように。
力んではいけない。疲れると呼吸が力んでしまう傾向がある。故に疲れたらそこで中止する。呼吸法で心を変えることができる。呼吸法で交感神経過緊張状態を改善することができる。
身体の重心は臍下丹田。
腹部の筋肉の攣縮を取り除き、長年の病を癒すことができる。
第1章(呼吸法との出会い)(丹田呼吸法で自律神経失調症を治す)
筆者は昨年の5月に丹田呼吸法を始め、始めたその日に3年来の“うつ病”が寛解した。そのときは、胸を張って大きな呼吸を心懸け、下腹部(丹田)を凹ませて吐気し、下腹部を膨らませて吸気していた。
少なくとも自分にはその方法が合っていたのだろう。
本により(流派により)丹田呼吸法の行い方、考え方が様々である。本を読むよりも実践し、自分に合った丹田呼吸法の行い方を見つけ出す方が良いと思う。また、実践しながら、本を読み(日本で現在、販売されている丹田呼吸法の本は10冊を簡単に越える)、丹田呼吸法の行い方を学んでゆくのが良いと思う。
しかし、共通して述べられていることは『呼気をゆっくりと、できるだけ長く出す』ということである。
吸気のとき下腹部から膨らませ、そのあと(両腕を拡げ、胸部をも膨らませる)という方法を採っていたことがある。しかし(両腕を拡げ、胸部をも膨らませる)は難しく、現在、行っていない。
『吸気のとき、吸気を丹田に落とす感じで吸気する。』これがコツであることが解った。
例え、その自律神経失調が、脊椎の歪みに由来するとしても、丹田呼吸法により自律神経失調を癒すことができる。そのとき呼吸法により頑固な長年の脊椎の歪みが軽度化または解消していることを知ることができる。脊椎の歪みはその一部分の筋肉の攣縮から来ており、呼吸法によりその部分を流れる経絡の流れを円滑化させると、その部分の筋肉の攣縮が解れる。
以前、ある鍼の先生が言った。『歪んだ身体は歪んだままで一つの恒常性を保っている。それを強制的に歪みを正そうとするのは邪道だ。』これは筆者が当時、熱中していたテンプレート療法を指して言われたことと記憶する。筆者は現在、テンプレート療法を否定している(テンプレート療法の先生方、すみません)。しかし、骨を鳴らさない整体は肯定している。
ストレス、疲労は腹部の筋肉を硬くし、丹田呼吸法を行い難くする。丹田呼吸法を行うときはリラックスすることが非常に重要である。例え、ストレス、疲労が有っても、巧く丹田呼吸法を行えるよう練習を積み重ねることが重要である。また、ストレス、疲労を取り除くものが丹田呼吸法でもある。
深層無意識に蓄えられたストレス、心的外傷が腹部の筋肉を硬くする。深層無意識に蓄えられたストレス、心的外傷を昇華するには催眠が最も有効で簡単とされているが、日本には信頼できる催眠療法士が数えるほどしか居ない。しかもどの人が信頼できる催眠療法士かを判断することはインターネットの宣伝では不可能と思う。口コミが信頼できる判断情報と思われる。そして他者催眠は高額である。金銭的に余裕のある人のみに勧める。
自己催眠で深層無意識に蓄えられたストレス、心的外傷を昇華してゆくしかない。または丹田呼吸法によりそのストレス、心的外傷を昇華してゆく。丹田呼吸法は気功と同じである。
深層無意識に蓄えられたストレス、心的外傷を昇華するのに最も有効な方法は丹田呼吸法と思う。
丹田呼吸法に於いて、疲れ切ったにもかかわらず更に丹田呼吸法を行うことは良くない。疲れたら休むか休憩するか睡眠または仮眠を取るべきである。疲れているのに無理に丹田呼吸法を続けると腹部の筋肉が硬くなり丹田呼吸法ではなくなってくる。毎日少しずつ前進、という考えでゆくべきである。丹田呼吸法は気功と同じく無理は良くない。
呼吸で心と身体を支配する。
胸を弛め腹部を弛め意を丹田に沈めることによって自然に下腹部を充実させてゆくこと。
『下腹部を膨らむ限り膨らませ、(そのあと更に胸を張って)吸気する。』この呼吸法を研究中である。これは伝統的な丹田呼吸法とは異なる。(そのあと更に胸を張って)という項目は伝統的な丹田呼吸法には存在しない。これは『丹力』に現在、興味を持ってきた故である。『丹力』ではこの項目がある。
(これらは実際に行ってみて効いたもののみを書いている。理論的には非常に効くように思える方法も、実際行ってみると全く無効なものが良くある。そういうものはこのページに記載していない。)
インターネットで「丹田呼吸法」を検索してみると200あまりヒットし、その100番目ぐらいに「丹田呼吸法」で“うつ病性障害”が簡単に治った例が多数有ることが書かれてある。そこには“うつ病性障害”のみが治り、他の精神疾患は治ってはいないようである。それほど「丹田呼吸法」は“うつ病性障害”に特異的に効果が有るのであろう。
しかし他の精神疾患にあまり効果が無いという記載もあり、それには失望した。
丹田呼吸法は中国医学的にどの経絡に作用して効果を出すのかは未だ研究されてないようである。全ての経絡は連関している故に、どの経絡と断定することはできないようである。
“うつ病性障害”に対し鍼治療によって完全寛解したという報告を時折、鍼の専門誌で見掛ける。その報告で使用した経絡は様々であり、経絡はお互いに連関している故と思われる。また、どの経絡であっても、“気”の滞りは“うつ病性障害”など様々な疾患を生む。
呼吸のときのイメージとして「両足の先から息を吸い、丹田へと持ってゆく。そして両足の先から息を吐く」とある(これは不眠のときに勧められるイメージ呼吸である)。
丹田呼吸法の要点として少しずつ少しずつ吐いてゆく(吐気する)ことである。これには少なくとも初心者の場合は声を出すこと(つまり声帯という吐気の出る場所を細めること)により可能となる。声を出すこと以外に少しずつ少しずつ吐いてゆく(吐気する)ことは難しい。一回の吐気で40秒以上を目指そう。また、このとき、下腹部に力を入れ、喉に力を入れてはいけない。下腹部より発声する感覚で行う。
第2章(丹田呼吸法についての雑記)
『下腹部を膨らむ限り膨らませ吸気する。下腹部から声を出すようにイメージしてゆっくりと吐気する(声を出す)。胸は大きく張ったまま。丹田を中心として大きく息を吸う。丹田からゆっくり息を出してゆく。』(胸を張って大きな呼吸を。)
中国の気功法では
『意識的に腹圧をかけてゆくのではなく、胸を弛め腹部を弛め意を丹田に沈めることによって自然に下腹部を充実させてゆくこと。
吐息とともに意念や腹圧を力を込めて行えば内臓や自律神経に不調を来すこともある。』と説く。
腕を上げて吸気すると大きく吸気できる。このとき、両手でも片手でも良い。そして腕を振り下げながら、少しずつ少しずつ吐気してゆく。これは『竹刀法』である。
日常生活に於いても、胸を張って大きな呼吸を心懸けるべきである。前屈みになってはいけない。
運動を日頃から心懸け、身体を柔らかくしておき、また身体を丈夫にしておく。すると丹田呼吸法により“うつ病性障害”の劇的な寛解が起こる。
上半身の力を抜くこと。肩、胸、首、背中、それらの力をできる限り抜いて行うこと。すると丹田が充実する。
心を呼吸すなわち丹田でコントロールしようとするのが丹田呼吸法である。心を心でコントロールしようとするのがカウンセリングや催眠療法である。
心を薬物あるいは脳神経外科的手術でコントロールしようとするのが西洋医学である。
どのような種類の動きを行うときも、上半身が虚になっていないと(上半身の力が抜けていないと)“気”が途中に引っかかり、丹田に力が集まってこない。
気合いを込めようと気負うと、どうしても目に力を入れて前方を睨んでしまう。そうすると上半身が力んでしまう。ゆっくりと目を見開きつつ柔らかい視線を投げかけることができるようになると、肩や背中や胸に滞っていた“気”が丹田に向かって流れ落ちる感覚が得られる。
吸気は吸うのではなく身体を拡げる(胸郭・腹部など)ことによって自然に流れ込むようにすることが基本となっている。
肛門を閉めながら深呼吸を数回すると“気”が下がり冷静になれると書いてある本が数冊ある。
笑うことは呼吸筋をリラックスさせ、自然と大きな吐気を行うことができる。それ故に笑うことは健康に非常に良いのであろう。
カラオケも、詩吟も、笛などの管弦楽器も、自然とゆっくりとした吐気を行わせる故に健康に非常に良い。吐気をできる限り細く長くすることが健康の秘訣である。
龍村修氏は深い呼吸を行うためにヨガを行い、呼吸に関する筋肉を柔らかくすることの重要性を説いておられる。
そして龍村修氏は下腹部のみでなく、肋骨を上下・左右・前後に最大限に拡張・収縮するように呼吸することの重要性を説いておられる。これは筆者と同意見である。
呼吸法は食後直ぐや体調の悪いとき、疲労の激しいときは行わない方が良い。このときは呼吸に関係する筋肉がどうしても硬くなるためである。
しかしストレスが掛かっているときは、筋肉は硬くなっているため、呼吸法を巧く行い難いが、筋肉を柔らかく解すためにも呼吸法を行うべきと信じる。
またストレスが掛かっているとき、筋肉を解すため、運動を行うことが良い。走ることや水泳が良い。
ストレスに対し交感神経が過剰に緊張する。そうして自律神経失調症・不安障害・不眠性障害・肩凝り・背部痛など症状を招くことが多い。
細く長い吐気で副交感神経を刺激し、身体をリラックスさせれば症状を緩和できる。
息は必ず鼻から吸う。口から吸ってはいけない。
吐気のときはどちらから出しても良い。
呼吸に関係する筋肉群の柔軟性を高めることにより深く呼吸ができる。そのためには呼吸法の練習のときに動作を入れる(つまり気功法)ことが大切なようである。
また、簡単な筋肉を柔らかくする方法として(歩く・走る)などの運動を行うことである。(歩く・走る)を行うことにより深い呼吸が容易くできるようになるようである。(歩く・走る)は簡単で修練は必要でない。また(歩く・走る)ときに4吸4呼、5吸5呼などの深い呼吸を心懸けると日常生活でも深い呼吸を行えるようになるようである。
気功や呼吸法で運動が必要なくなるまで上達するには少なくとも数年の修練が必要なようである。そこまで上達するまでは運動は身体を柔らかくし、呼吸を深くするためにも欠かせないようである。
吐気に重点を置く。吐気はできるだけ長く、できるだけ完全に吐ききるよう努力すること。
丹田呼吸法の練習時には下腹部(また胸をも)を締め付けない、ゆったりとした服装が望ましい。それは日常生活時に於いても同様である。
呼吸にも力を入れてはいけない。下腹部を凹ませながら吐けるだけ吐くと自然と吸気する。
気功の呼吸は楽な呼吸が基本と言われている。呼吸に力を入れてはいけない。
気功病というものがある。これは気功を行い過ぎて罹る病気である。すなわち疲労し呼吸に関係する筋肉が硬くなっても気功(呼吸法)を行い続けることにより“気の上衝”を来たし精神的疾患に罹患することを言う。
病気とは「気が病む」ということで、身体内部の気が不足したり気の流れが滞ることに原因があると考えられている。
気功(呼吸法)を行うことにより“気”の過不足が調整され、内臓から全身に至るまで“気”が巡る。“気”が巡ると新陳代謝や自然治癒力が高まり病気は自然と消えてゆくという。更に、気功(呼吸法)中の深いリラックスは心身をくつろがせ自律神経を調和させ精神を安定させる。
ストレス病の人や慢性病を病んでいる人の多くは呼吸が速く浅くなっている。これは首や肩、胸、腹など上半身の緊張が原因で、気が上がり上焦(内臓の上部)に滞っていると考えられる。
胸を弛めゆったりと自然呼吸を続けてゆけば、自然と腹式呼吸になってくる。上肺部での浅い呼吸から下肺部を中心とした横隔膜による深い呼吸になる。息を吸ったときに下腹部が膨らみ、息を吐いたときに下腹部は凹む。徐々に腹部の前後動を大きくし、呼吸を長く深くしてゆく。このときに腹部や呼吸に無理な力を入れないように充分に注意する。内臓は横隔膜による上下運動と腹部の前後運動により柔らかくマッサージされる。これによって血液の循環が盛んになり内臓の蠕動が促進される。
呼吸の落ち着きは精神を深い安静状態へと導いてくれる。劉貴珍の内養功は腹式呼吸に意念を集中しながら心身を深いリラックスへ導いてゆく優れた静功である。
『丹田呼吸法は丹田を凹ませながら息を吐くことにポイントを置き。息を吸うときは息をただ入るに任せる呼吸法』となっている。
しかし筆者の場合は『大きく吸気すると効果が大きい』。これは筆者の腹部の筋肉が非常に硬くなっているためではないかと考える。
また、全身の筋肉を弛めるためには運動することが重要である。「走ること歩くこと」でそれは充分である。運動不足およびストレスは筋肉を硬くする。
また、あらゆる書籍には丹田呼吸法を行うときに胸を張ることは記載されていないようであるが、筆者の場合は胸を張ることが大きな効果を生む。これは筆者が猫背であることに由来すると思われる。
瞑想と呼吸法を一緒に行う方法(瞑想呼吸法)が書籍に多く記載されているが、筆者が唱える(丹田呼吸法を心懸けた勤行唱題)もほとんど同じようなものと思われる。
一日千回、丹田呼吸法を行うと非常に効果が有ったと記載されている書籍があるが、それを行った著者は身体が硬くなかったため、一日にそれだけの回数を行うことができ、また、非常に効果が有ったのであろう。筆者は体が硬いため一日千回(10時間)行うと逆効果を生むようである。
丹田呼吸法を心懸けていると自然とタバコを止めることができると書かれている書籍が多い。その理由については、しかし書かれていない。
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第3章(様々な呼吸法)
(最も勧められるのを7つの☆。☆が少なくなるに連れあまり勧めない。しかし、人によりどの方法が向くかは様々である。呼吸法は個人差が大きい。また、人により、どの方法が行いやすいか、かなり別れる。)
【唸る丹田呼吸法】☆☆☆☆☆☆☆
最も勧めるものの一つ。
『吸えるだけ吸い、できる限りゆっくりと、声を出せるだけ出す』
言葉は何でも良い。『ウ』でも何でも良い。胸を張って上体をできる限り仰け反りながら(上体を仰け反らなくても良い)下腹一杯(そして胸一杯)息を吸う。(そして胸一杯)には異論も有ると思う。
それから、小さな声で『ウー』(どんな言葉でも良い)と声を細く長く出し始める。できる限り、細く長く出す。丹田から声を出すようにイメージして出す。息が続く限り出す。とにかく息が続く限り出す。
個人差があるが、始めは20秒ほどしかできない。毎日行うと2ヶ月で40秒、50秒、60秒出せるようになることも多い。
これは時間も場所も取らない。なるべく毎日行うこと。丹田から声を出すようにイメージして出すこと。
丹田は吐気の始めは最も膨らんでおり、吐気の終了時に最も凹んでいる。
ストップヲッチを片手に行っても良い。時計を見ながら行っても良い。何も見ずに行っても良い。
座位にて、椅子位にて、立位にて、行って良い。しかし、立位は疲れ、呼吸が浅くなる欠点がある。
吐気の終了時に身体が前屈みになるのはやむを得ない。とにかく息が続く限り声を出す。
また、吸気のとき、吸えるまで吸うこと。
これを一日何回も十何回も何十回も行うこと。できる限り毎日行うこと。
『吸えるだけ吸い、できる限りゆっくりと、声を出せるだけ出す』がポイント。
声は鼻から出して良い。筆者はこのとき『声を鼻から非常に小さく出している』。
そのなかでも『できる限りゆっくりと』が最も重要。
筆者は弾力のある椅子の上で始めて行った。非常に巧く行った。
【竹刀法】☆☆☆☆☆☆☆
竹刀を振り下ろす動作を呼吸法とともに行う。竹刀は無くとも竹刀を握ったつもりで(両手を合わせて、または片手で)行えば良い。また、新聞を丸めたものを竹刀代わりにしても良い。
振り上げるときに胸を大きく張って大きく吸気する(または、胸を大きく張って大きく吸気するとともに手を振り上げる)。このとき両腕・上半身の力はできる限り抜いておく。
振り下ろすときに(少しずつ)吐気を行う。その吐気は筆者は鼻から行っている。口から行っても構わない。2回目以降の振り上げるときは吸気は行わない(そのときは止気である)。始めは4回ぐらい振り下ろすのが精一杯である。慣れるに従い、10回、20回と振り下ろすときの吐気を行うことができるようになる。つまり、(少しずつ)(少しずつ)吐気を行う。
振り下ろすとき、丹田からのイメージで(少しずつ)(少しずつ)吐気してゆく。胸は大きく張ったまま。そして完全に吐気するまで行う。
以上を繰り返し行う。
両手でなく、片手で行っても良い(両手で行うと早く疲れるという欠点がある)。
筆者は両手で行うと早く疲れるので片手で行っている。右手でも左手でも良い。右手が疲れると左手に変え、左手が疲れると右手に変えている。
掌は力を入れず、半開きが良い。完全に開いたり握り締めると力が入ってしまいがちである。
筆者は椅子に座ったまま行っている。立位で行うよりも楽であるし、座ったまま竹刀無しで片手にて行うと本を読みながら行える故である。
簡単で強い効果が有る故、筆者はよく行っている(いつも竹刀無しで、片手で行っている。本を読みながら行っている)。
これは一つの気功と考えて良い。調和道の村木先生が開発されたものと記憶している。
呼吸法として、最も人に勧めているのが、この竹刀法である。
【走る歩く丹田呼吸法】☆☆☆☆☆☆☆
(筆者の独創では無いようである。他の人がもっと早く唱えられたようである。)
走りながら歩きながら行う。胸を張って大きく吸気する。4吸4呼、5吸5呼、6吸6呼、7吸7呼、それ以上でも良い。また、吸気と吐気の数が一致しなくても良い。吸気と吐気の数はどんな数でも良い。深く大きく呼吸をすることが要点である。女性の場合、高齢者の場合は歩きながら、が良いと思われる。また、この場合、呼気の数が多いほど良い。
ゆっくりと走りながら行う。速歩でも構わない。歩きながらでも構わない。これは体力を付けるという相乗効果がある。
『下腹部を膨らむ限り膨らませ吸気する。下腹部から声を出すようにゆっくりと吐気する。胸は大きく張ったまま。丹田を中心として大きく息を吸う。丹田からゆっくり息を出してゆく。』
この呼吸法を行いながら走ると次第にランナーズハイと呼ばれる状態に入りやすい。特に夜に走るとその状態に入りやすい。過去の様々なことがフラッシュバックのように蘇ってくる。そして精神疾病の軽症化が起こるらしい。
この呼吸法を行わずに走るとランナーズハイと呼ばれる状態に入りにくい。
胸を張って走る・歩くことが大事である。胸を張って大きな呼吸をすることが大事である。
呼吸法のみを行っていると、体力の減退がどうしても起こってしまう。呼吸法の達人にならない限り、運動は必要と思われる。筆者もできる限り、運動を行うことを心懸けている。
【鳩尾(みぞおち)呼吸法】☆☆☆☆☆
正座または座位にて行う。鳩尾(みぞおち)に両手を当て、息をゆっくりと細く吐きながら上体を前方に倒してゆく。これを繰り返す。固い体を柔らかくする効能が大きい。
【仰ぐ丹田呼吸法】☆☆☆
(筆者の独創と思う??)
両手を上方に上げて大きく一気に吸気する。できる限り、胸を大きく張って一気に吸気する。
吐気は両手をゆっくりと下げながら自然にゆっくりと吐く。
以上を繰り返し行う。
丹田をなるべく意識して丹田呼吸法で行うべき。丹田に落とし込むように息を吸う。
立って行っても座って行っても良い。
胸を大きく張ることが重要。
両手の下げ方は個人々々の好みで良い。
また、両手でなく、片手で行っても良い。筆者は片手で行っている。立ったまま、大きく息を吸いながら行っている。このとき、『竹刀法』の要領で吐気している。
【ツボ指圧丹田呼吸法】☆☆☆☆☆
これは筆者の独創と思う。
椅子に座って、坐位にて、臥位にて、どれでも構わない。目を瞑って行った方がこの方法では非常に効果が高い故に立位にて行うのは止めた方が良い。
片方