本日は「建国記念の日」ですね。

この日は例年開催される「さっぽろ雪まつり(来場者:約250万人)」や「旭川冬まつり(同:約100万人)」の最終日となる事が多いです。今年はオンラインまつりとなり、双方ともに事実上の中止となってしまいましたが。

実は梅之助、この日(というよりもこの時期)を毎年のように待ち望んでいます。まだまだ朝夜の厳しい冷え込みは続きますが、この時期を境にして日中の陽射しに変化が感じられ始めるからです。

北国に住んでいると、こういう肌感覚の変化は本当に嬉しいものですよ。

 

ところで先日、124年ぶりに2月2日節分、2月3日立春となりましたね。

10日近く経ってしまいましたが、今回は最近知った暦の知識整理でも。

 

●立春とは

 

立春は二十四節気において春の始まりとされる日で、節分はその前日に当たります。

 

「一般社団法人 日本総菜協会」HP より

 

天文学的には「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」を立春としています。

 

「じゃらんニュース」 より

 

今年の立春の瞬間は2月3日23時59分。

あと1分で、これまでよくあった2月4日だったのですね。

今年は124年ぶりのタイミングになりましたが、では次回に節分と立春が2月2日と3日になるのは再び遠い先かというと、実はそうでもないようです。

 

「朝日新聞デジタル」 より

 

今年と同様の日付となるのは、次回は2025年なのだそうです。

 

●二至二分と四立

 

春分・夏至・秋分・冬至における昼の時間(日の出から日没まで)の特徴は説明するまでもないと思います。この4つを合わせて「二至二分」と呼びます。

そして二至二分のそれぞれの中間点が立春・立夏・立秋・立冬であり、これを「四立」と呼んでいます。

更に「二至二分」と「四立」を合わせて「八節」と言うそうです。

 

因みに四立のそれぞれ前日が「節分」で、江戸時代以降は節分といえば特に立春の前日を指すようになりました。

二十四節気における新年は立春なので、その前日の節分はいわば大晦日に相当します。かつて使用されていた旧暦(陰暦)の元旦も立春と近かった為、旧暦の大晦日と共に立春前の節分は「年越しの日」と当時の人々に意識されていた事が上記の理由。

2月の節分だけ「豆まき」をするのも、これでスンナリ納得できますね。

 

さて、昔から思っていた疑問。

何故、春分の日・秋分の日が祝日なんでしょう?

これは当該日にそれぞれ宮中で「春季皇霊祭」と「秋季皇霊祭」が行われており、戦前から休日であった事が由来です。

戦後は現在の祝日の名称となり、春分の日の趣旨が「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日の趣旨が「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」と、祝日法に記載されているそうです。

 

 

では、いわゆる「春のお彼岸」「秋のお彼岸」で食べたりお供えをする”おはぎ”と”ぼたもち”、何がどう違うの?

簡潔に書くと、

 

春のお彼岸:ぼたもち(”牡丹餅”から)、こしあん使用

秋のお彼岸:おはぎ(”お萩”から)、粒あん使用

 

なのだそうです。

呼び名はいずれもその季節の花の名前から来ているんですね。

使用するあんの違いは小豆の収穫時期が理由で、秋頃に収穫したばかりの小豆は香りもよく皮も柔らかいので、粒をいかして粒あんで食べていたのだとか。

勿論、地域によって異なる事も多く、また様々な説がありますが、基本的にはこんな感じらしいです。

 

●閏年は4年に1回ではなく、400年に97回

 

最後に、閏年について。

毎年、夏至や冬至、春分・秋分の日が異なるのも、また今回大きく取り上げた立春が「124年ぶりだ~」などとなるのも、ご存知の通り天文学的に地球が太陽の周りを1周する時間がピッタリ365日ではないからです。

実際の地球は太陽を365.24219日(約365日5時間48分46秒)で周回しており、約6時間のズレが毎年生じています。ここまで精緻に測定できるのも驚きですが、それ以上に宇宙における地球の公転システムの正確さに驚かされますね。

では、そこで現在使用されているグレゴリオ暦では4年ごとに1回、閏年として1日を2月29日として追加しているのですが、そうすると400年間で100回となり、やはりズレが残ります。

このズレを最小にするには、閏年の挿入を400年間で97回にするのが正しい算定になります(すると1年の平均日数は365.2425日となる)。

以下は閏年の決め方です。

 

(1)西暦年号が4で割り切れる年を閏年とする。

(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする。

 

2016年、2020年は(1)なので閏年でした。

2100年、2200年、2300年は4で割り切れますが、(2)に当てはまるので平年となります。

2000年、2400年は100でも割り切れますが、400でも割り切れてしまうので(2)には当てはまらず、(1)の通りに閏年となります。

こんな具合です。

ただし、これでもグレゴリオ暦の1年と実際の1年との間には約0.00031日程度の差があり、数千年単位のスパンでは1日のズレが生ずるはずですが、その時にどう修正をするのかは現時点では決まっていないそうです。

まあ、そりゃそうだよな。