劉備 孔融を下し 公孫瓚と雌雄を決す
さて、ここで新たに劉備軍に加わった武将を紹介します。
李恢 字を徳昂という武将です。
彼は馬超を説得し劉備配下にしたことぐらいしか演義では見せ場がないのですが、実は正史では諸葛亮の南征に従軍し、戦功をあげているのです。
建業には兵力がほとんどなかったので、城に取り付いた段階で勝負あり。
建業は「王の業を建てる」として建業になった地。元の名は秣陵といいます。
江東では最大の都市となります。
さらに孔融配下だった太史慈、龐徳が配下になりました。
これで、董卓、孫堅と争う上でさらに有利となったのです。
公孫瓚が狙っているのはおそらく南皮。
南皮の兵力は7万、これに対して公孫瓚は北平に10万、薊に10万と、単純にこちらの3倍程度の兵力。
攻め込みたくなるのは無理もありません。
しかし、公孫瓚と劉備では武将に差がありすぎます。
南皮を守護するのは、旧袁紹軍の武将たち、つまり顔良、文醜、泪授、田豊、郭図、審配、逢紀、高覧がいるわけです。
それに、趙雲、張飛、魯粛、李厳も移動させています。
さらに、公孫瓚は人材の数自体も少なく、捕らえてしまえば、兵はいても率いる武将がいないということになります。
騎兵というのは、こういう風に使うのだ。
移動力を生かし、まず、公孫瓚軍の行軍先にある隘路を塞いでしまいます。
回り道もないので、これで公孫瓚軍は進軍不可能となります。
しかも、その騎兵は顔良と文醜の軍。簡単にやられるわけがありません。
槍兵や弩兵が追いついたところで、あえて隘路から少し離れたところで兵を凹型に並べます。
隘路を完全に塞いだ状態だと、こちらも複数の部隊を展開できないので、あえて隘路から出てこさせるようにして、8方向から攻撃。
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弩槍 敵 槍弩
弩馬弩
弩
こんな感じになります。
これで敵部隊を一部隊ずつ確実に壊滅させます。
さらに余裕があれば混乱させて一騎打ちに持ち込み、敵武将を捕らえていきます。
ふふふ、これが成功して、北平と薊は兵は5万いても、武将が1人しかいないという状態に。
よし、体勢を立て直し、逆に北平と薊を奪い取ってしまいましょう。