張益徳 趙子龍との激闘を制し 劉備 冀州を得る
韓馥から濮陽を守りきった劉備ですが、この機に鄴を攻めるため軍を動かします。
実は、劉備にとって幸運な出来事がありました。
それは、濮陽へと侵攻していた袁紹軍が、劉備が濮陽を攻略したことで、その侵攻の標的を襄平に移していました。
そのため、袁紹の本拠地である南皮には2万程しか残っていません。
袁紹も本拠地を空にするわけにはいかないはずですので、平原には攻めてきても1万2000ほどと考えられます。
そもそも同盟中なので攻めてくる危険性は極めて低いといえます。
韓馥から王凌という武将を引き抜いて、彼に部隊を率いさせます。
また、辛ピ(田比)という参謀も引き抜きました。
彼らは後に魏の武将として活躍するため、韓馥に絶対の忠誠を誓っているとは言い難く、それほど忠誠度が低くなっていないのに引き抜きに応じてくれました。
そして、張飛、王凌、廖化に軍を預け、韓馥を攻めさせます。
王凌が一騎打ちで、敵将呂翔を捕らえるという戦果を挙げます。
ここにおいて韓馥は秘蔵の廬植と趙雲を繰り出してきました。
ここは張飛の出番です。
趙雲の武力は96、張飛の武力は98と、両者の実力はほぼ互角。
それでも張飛には蛇矛というアイテムがあり、これが一騎打ちの際に攻撃力を増加してくれるはず。
意を決して趙雲に一騎打ちを挑みます。
まさに死闘! 激戦を制したのは張飛でした。
趙雲はその場で登用に成功。
さっそく、彼に出来上がったばかりの攻城兵器である井闌(移動する高台。頭上から矢を射掛ける)を率いさせます。
敵は道を塞いで劉備軍を侵攻させないようにしますが、張飛、廖化が敵部隊を押し返し、井闌が通れるようにします。
※張飛は槍兵。突出という技を使うと、敵部隊を一マス分弾き飛ばせる。
廖化は騎兵。やはり突撃という技で敵部隊を一マス分弾き飛ばせる。
当たり前ですが敵は中央突破を許さないように中央を厚くするわけで、そこを突破できた場合、すぐさまその穴を敵に埋められないようにするのが必要となるのです。
電撃作戦とかはこれが重要になります。
韓馥自体は別にどうでもいいのですが、もし韓馥の兵力が鄴に帰還すると、それを張郃が率いて出陣してくると厄介だからです。
ここにおいて劉備は河北における最大都市を所有するに至ったのです。