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てんPのブログと趣味

ここではブログ、自分オススメの本と読んだ本や小説をのせたり色々します。どうぞよろしくお願いします。旅についても

エピローグ


覚悟をもって身を乗り出したはずなのに無にするかのように私の腕を掴み、足場へ戻された。
一体誰が!?
そこにいたのは二十代の男性が立っていた。
男性は地面に座っている私の目線に座り、笑顔で「間に合ってよかった」と安堵した。
面識もないはずなのにどうしてか、わからなかった。
それと同時にどうして、覚悟をもって乗り出したはずなのに、いまだに地にいて、この世からおさらばしていないのか
彼はどうして邪魔したのか、感謝なんて感じなかった。
「どうして、邪魔するのよ」
涙を出しながら彼に言う。
彼は顔を一切、変えずに優しく話しかける。
「本当は生きたいんだよね」
この世に嫌気がさしたから選んだ。
確かに怖かった。足が震えた。
図星であり、命の恩人である。

そう思いながらも彼が止められたのでお門違いであるが恨んでしまった。
それなのに彼はそれを見て笑う。
「ごめんね、顔に書いていたから生きたいって、顔は言葉より正直って思ったらつい」
どう見ても悪気はなさそうだった。
まぁ、当然だろう。彼にとっては良いこと、人助けをしたんだから
彼のせいでせっかくの生命の行き処に行くチャンスを逃した。
睡眠薬も無意味になった。
どうしても感謝はできない。

「ねぇ、君はどうして、自殺したいの?」

彼は優しく聞いてきた。
身の知らずの男性に教えたくはない。
信用ができない。
彼は周知、表情を変えない。

 「学校で苛めているんだね。クラスメイト、先生も味方がいないんだよね」
全てを見透かしていた。
私はもっと、警戒する。
「どうして、わかるんです?」

彼は笑顔で返す。
「探偵だからだよ」
そういうと、名刺を出して私に渡す。
「白浜快斗、君は?」
探偵となる彼は自分の名前を明かし、警戒を解いた。
私はつい、名前を教えてしまった。
彼と話しているうちにその人がらで話してしまった。
「野上智香、中学1年生です」


野上智香と白浜快斗の出会い。
これが野上智香のこれからを大きく影響するとは思いもしなかった。