第11章2つの決行(3)
波川三依は寒い暗くなった空を窓を開けて見ていた。
彼女はあまり目立たないお腹を触って呟く。
「親不孝なお母さんだけど貴方は守るから……」
母親に嘘をついて産むために家出することを今になって迷う自分がいた。
しかし、中絶ができないときから覚悟はしていた。親には中絶は悩んで保護者の書名を必要としないところで早い頃にしたといい、早矢の件はどこまでバレないかという好奇心でしたと誤魔化した。母親はその病院を調べるが分からず半信半疑に信じることに成功。これも罪悪感があったが自分のことを考えてくれないのは親の心配だと思ってたが3日前にそれは自分が恥さらしにならないためだと改めて自覚した。
三依は荒川と結婚したいと思ってるが荒川との行為、その親の態度により荒川だけは駄目だと言われた。
それを思い出すと迷いは消えた。
幸が目を覚ました。
「智香おねえた、おはよう」
陽気に挨拶する。
「幸、これどうしたの?」
幸に夢野姫と名前が記された筆記用具を見せた。
「これね、ひめおねぇたがくれたの」
「夢野姫のこと?」
「そう、ゆめのひめおねぇた」
「いつもらった?」
「えっと……きょねんの前のお年の夏に字のれんしゅうしたいって言ったらくれたんだぁ」
嬉しい顔で言う。
「去年の前のあとひとつね。どこでであったの?」
「みいちゃんに遊びに行ってケンカして出ていって公園で泣いてたら声かけてくれてそれで友達でね。道に歩いている知らない人にも優しくするおてっほんおねえただよ」
「ご飯だから行こうか?」
「おー」
扉を開けて階段を勢い良く下りてリビングへ入った。
智香は筆記用具を一時眺めてリビングへ下りた。
智香はお風呂に上がると白谷警部からメールが着てるのに気づいた。
「いい忘れかしら?」
メールを開いた。
君の推理通り、あの携帯はウイルスに感染されていたよ。
もしそうなら聞いてくれと頼まれたことを聞いたら、彼女は自宅でも学校でもWi-Fiを使っていた。
捜査本部は解散になりかかっているから早く真犯人がいると言う決定的証拠が必要だ。
解散報告は明日わかると思う。
そう、君がどうしてもというから金田主任の独断の承認で貸したオルゴールと鍵がかかった箱。僕には全然解らない。無理なら返してくれよ。
智香は読み終わるとメールを返した。
翌日、今日付けで捜査本部は解散が正式に決まり、その日の午後5時に会見を行い、事件解決と報道ミスと言って公園の爆発事件で生存者がいたことを明かした。
犯人はあんまりニュースは見ないが偶然つけるとその会見のことをしていた。
「報道ミス……そんなのあり得ないでしょ!?あの女は助けてはくれないだろうしどうにかしないと……」
犯人は頭を抱える。
何かいい手がないかと考え込む。
幻影ミカドももちろんその会見は見ていた。
「報道ミスねぇ……あの子はどうするのかな?前もって基本は自分でどうにかしてといってるから電話はこないわね。きても協力しないけど芸術犯罪計画を有効活用できるかそれが真の芸術なんだから」
テレビを見ながら芸術を独り言で語る。
語る顔さえも楽しみを表していた。
亡霊も会見を観ていた。
「智香、中々だね」
「貴方は解けてるのか?」
北久田の従兄と言う男性は聞く。
「幻影ミカド史上の最高傑作だから解けないよ」
亡霊はお手上げと言う声を出すが雰囲気からそうではないと感じた北久田の従兄。
駆け落ちと惨劇の交差する12月25日になる。