この本、他の沢山のブロガーさんが貰っているのを見かけましたが、なぜか私もいただきました。

 なんか・・・いくらなんでも送り先違わない?とは思いまして、そんな返事もしたんですけど・・・退くに退けなかったのか送っていただきました。

・・・感謝が大事!っていうことで、所感です。

 

 

 灘中というと思い出すのが、関西在住時に通っていた幼児教室に併設の中学受験部に張り出してあった【合格者からの言葉】という、A4くらいの手書きのシートです。

 他の中学・・・東大寺とか洛南とかですよね。そんな中学への合格者が【〇〇を頑張ったので成果かでました】とか【先生を信じて、一所懸命頑張れば夢は夢じゃなくなります】とか書いてある中で、灘中の生徒は【うへへ・・・受かっちゃいましたよ。まあ受かると思ってはいましたけどね。・・・】みたいな中2全開な感じで細かい文字でびっしり書いてあるのを見て、灘って想像通り過ぎて!!と思ったのを思い出したりします。

 

 関東から出たことがない時期には、灘って筑駒?ってイメージだったんですけど、関西に行ってみて思ったのは、灘はめっちゃ特殊でしかない。

 関東にお住いの方に説明すると、受験勉強をしていて「灘に行きたい」とかの感じは、関東の御三家に行きたいとかより、もっと違う感じです。

 関西って関東に比べて学校が少ないんですよ。当たり前ですけど、人口の差がありますし。

 灘の次は京都の洛南、同じく兵庫の甲陽学院、奈良の東大寺学園とかそのあたりだと思うんですけど・・・

 たとえば関東の難関校ってなると、ほぼ東京にちょこちょこ近県が入る感じですけど、関西の難関校って大阪とか京都とかそんな感じじゃなくて、関西全域にぽつぽつある感じ。関東なら御三家の練習校って、言っても埼玉とかじゃないですか。でも関西はラサールまで受けに行くのも普通なんですよ!京都や大阪から灘に通うのも、まあ普通。みたいな。だから、灘っていうと、関西中の賢い子が目指すって感じになる。

 関東だと、まずそこから不思議ですよね。神奈川から千葉に通うとかってあまりないじゃないですか。何校、同じくらいの偏差値の学校を通り過ぎるんだ?みたいな話になる。

 偏差値的には関東の筑駒よりは下がって、開成と同じポイント表示されることが多いですが、そもそも関西の受験は関東と違うので同じ偏差値で測れないんじゃ・・・とか思うんですよ。

 そもそも関西の上位校では社会がないというのもあるわけですが、これ、関西にいるときにどこだったかの塾で、関西の中学受験に社会がない理由を聞いたことがあったんですが【社会は記憶ですむことだから】といわれまして。なるほどね!みたいな。 

 

 からの、この本。

 なんでこの関東受けしないタイトルにしたんだろう?といえば、灘に一番受かっている塾だからですよね。

 その他の関西で有名な塾といえば、希学園、浜学園、馬淵の3強で、ちょっと下がって能開センターと日能研という感じ。他にも規模の小さいところがいくつかあり、たとえばよく受験ブログでも見かけるサイパーを出している塾が洛南に強かったり、みたいなのはありますが、

 その中で、浜学園の私のイメージは【母数が多く】て、【教材はめっちゃいいけど割とクールな塾】だったんですが、確かに本の中でも、親と子が勉強するからと言ってべったりしすぎないほうがいい。みたいなのがあって、なるほどね~。とかなったりしました。

 しかしながら浜の教材は、関西時代の友達と会うときなどに教材を見せてもらったりするのですが、ステップアップの確実性が実力につながる教材ではあるように思います。

・・・ぶっちゃっけ、フォロー面とかを考えると希学園が最上だとは思うんですよ。ですが、希学園はめちゃ学費が高く、たぶん普通のサラリーマンでは頑張らないと通えない。の、中で、浜は言っても平均的な金額で志望校を選べる気がします。

 そして、間違えちゃいけないのが、関西のクールさですからね!!関東のクールさじゃないんですよ?関西の面白い授業は新喜劇ですからね?!みたいな・・・

 

 と、塾の話で話がすこしそれましたけど、

 この本の細かい内容は、自分のための弱点ノートを作るとか、1点を失わないためにとかの具体的な指導法から、いかに受験期までに子供の他のライフワークを削るかとかまでにわたっていましたが、このあたりは他の方が沢山箇条書きにされているので省略したとして・・・

 本の中に親は塾を信じ、子供は親を信じることで合格へ近づくというのが、いたるところに書いてあるんですけど(なんなら、保護者の心構えが載っている)、

 面白かったのは、【この時期になると進学先のことで相談をされる親御さんがいますが~】みたいな話が書いてあるところがあったりするなかで・・・モンペ沢山いるんだろうな~と思いつつ読みながら、そこまで塾に頼っていいんだ!と思ったりすることも書いてあったので、塾との距離感に悩んでいる方は見てみてもいいかもしれないな~とも思ったりしました。

 そして、巻末に算数勉強方チェックシートと言うのが載っていて、それは割と普通に使えるかな。とか。

①勉強姿勢計②算練習のし方③一週間のスケジュール④課題のやり方⑤公開模試の取り組み方の五項目からできてるんですけど、それぞれが10項目になっており、

たとえば勉強姿勢だと、✔勉強の事で言い訳したことがない。だったり、✔勉強のことで両親に逆らったことがない。とかから✔小学校の授業中は集中できてる。とかそんな感じだったりします。

 これ自体も指標として役に立つとは思ったんですけど、この【塾から受験生へのチェックリスト】を鵜呑みにできる素直さとかって、受験には大事だと思ったりしました。

 

 で、

 結局印象に残った事といえば、

☑子供に過剰な期待はしない事、天才以外は死ぬ気で勉強しなきゃ受からない。=勉強する才能がある子が難関校に受かる。

 ということ。

 そりゃそうなんですけど、逆にいえば、天才以外でも素直に努力を積み重ねれば難関校に受かるってことですよね。

 で、思ったのが、

 今まで難関校に通学するメリットとして「優秀な子たちと切磋琢磨できるから」みたいな感じを、特に男の子だと個人的に持っていたんですけど、

 これって順番が逆で、天才以外はそういう子じゃないと受からないってことなんですね!

 学校の教育がいいとかもあるかもそりゃあるかもしれませんけど、小学生でも先生や親を信じて死ぬような努力をできる子だから、真面目に学校のエリート教育も受け入れて育っていくってところでしょうか。

 そして・・・急激に成長する進学校というのが不思議だったんですけど、確かに学校の方向性を変えて、勤勉な子を狙って取って育てれば急激なランクアップは可能なのかな?とか思ったりしました。

 そういう意味で・・・渋幕とかは、三島由紀夫を入試に使ったりのキャッチ-さとか、付加価値を付けるのに成功してるって言えますよね。

 

 というような気付きをくれたこの本。

 早稲アカの塾長が書いてる似たような本になぜ、「ふつうの子」が難関校に受かるのか?という本がありますけど、それに比べてもストイックで面白かったです。そっちもまあ、死ぬ気でやらなきゃダメなんですけどね。

 とかいいつつ・・・浜学園、そもそもカリキュラム的に関東の中学受験に参戦していくのは厳しいと思うんですよ。だって、普通に社会がないから。

 でも校舎が最近首都圏にもぽつぽつあるので、問題が共通な模試はいいような気がします。校舎に通えなくてもweb講座で高度な算数の授業だけでも受講するとかもありなのかな~とかは思ったりしました。

 

 と、浜の話を色々思いましたけど、

 信用できる通塾って、本当心強いですよね。。。。  

 うちの子は今の現状で、進学くらぶしか選択肢がないので・・・この本をいただいても「通塾いいな~」としか思わないですよね(笑。

 とりあえず、夏期講習をどうにかしなければいけないと思いました。。。

 明日もがんばります!

 

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