中国全土での反日デモ運動による暴徒化・・。

ちょっと考慮すべき深刻化する展開と様相です。

今の日本社会では、これによって、日本国内全土で、大規模な反中デモが起こり、中華街を襲うとは考えられません。

抑制というブレーキが、しっかりと日本社会に根付いています。

中国政府、中国人民の意図するフラストレーションの矛先が、愛国心という敵愾心というかたちでの表現しか出来ないのかもしれません。

若い頃、華僑の方と親しくさせていただいた想い出があります。

相手方のエージェントから、小生の故郷の墓まで調べられたこともありました。

中国の方は、現実世界の算盤上手と夢見るロマンティストまでの振幅が大きく揺れる純粋さ?がありました。

かつて・・

終戦後、中国に残された敵国でもあった多くの日本人孤児を、我が子のように育ててくれた中国人の美談に涙が流れました。

逆の立場であったならば、日本人は、多くの中国人孤児を、我が子のように受け入れて育てたでしょうか?

第二次世界大戦で、日本は、アメリカに負けたという敗戦国感情感覚が残っています。

でも、日本は、中国に負けたという敗戦国感覚は、ありません。

しかし、中国は、日本に勝利したという戦勝国という意識があります。

にもかかわらず、ほんの20年前まで、戦勝国である中国人の平均給与は、敗戦国であるはずの日本人の平均給与の30分の1でした。


世界経済を支配するかのような「日本の脅威論」が、高まった時代です。

日本人社会と中国人社会の差異は、お隣り同士の嫉妬と憧れの強弱です。

お互いに、劣等感意識はありませんが、中国人は、日本人に対して、強い嫉妬、憧れを備えているのは、事実です。

日本が、中国大陸に近い尖閣諸島を国有化するのは、鼻もちならぬメッセージとなるのでしょう。

どこに向かえば、中国社会は、日本社会よりも強固な立場、世界に認められる大国、幸福社会になれるのか?

自問を続けながら、迷走する戦勝国としての中国社会の意識です。