最近、小生の体調・・つまり、心臓がよくない。

ご近所のお亡くなりなった方のお通夜に出席。

真言宗「南無大師遍照金剛」のお経が延々と続く・・木魚のトントントントンという強い響きに、とうとう小生の心臓のリズムが散り散りに乱れて、青息吐息になる。

曹洞宗大本山 永平寺開祖 道元禅師の教えを思い出す。

  生まれて死ぬ一度の人生をどう生きるか・・
  それが仏法の根本問題です。
  長生きすることが幸せでしょうか? そうでもありません。
  短命で死ぬのが不幸でしょうか? そうでもありません。
  問題はどう生きるかなのです。

  はきものをそろえると心もそろう。
  心がそろうと はきものもそろう。
  ぬぐときに そろえておくと はくときに 心がみだれない。
  だれかが みだしておいたら 
  だまって そろえておいてあげよう。

  そうすればきっと 世界中の人の心も そろうでしょう。
 

深く大きく深呼吸・・ゆっくりと禅・・静かに腹式呼吸。

NHKの中部地方のローカル番組「荘川桜 50年の物語」を観ての感想。

今年の五月もそろそろ終り・・上旬に岐阜県高山の御母衣ダム湖岸(世界遺産の白川郷から南下)にある荘川の桜(樹齢450年 移植50年)を観に行くことも出来なかったなぁ。

そして、名古屋から金沢(岐阜県を縦断して太平洋から日本海側)まで、桜の道を作ろうとした桜の苗木を植え続けたバスの車掌さんであった佐藤信二さんを想う。

荘川の桜が、移植後に見事に開花したことに感動を覚えた佐藤さんの凄いことは、桜の道を作ろうとしたこと、荘川の桜の子孫を残そうとしたことである。

実際、荘川の桜の30番目の子・・荘川三十郎が、四国高知の山間に大きく咲いているのにも驚かされた。

飛騨から信州、甲州にかけての高地は、瀬戸内海出身の小生にとっては、とても魅力的に映る。

とりわけ、甲州の桃の花咲く「桃源郷」の美しさは、頭から離れない。

「春風に 綻びにけり 桃の花 枝葉にわたる 疑いもなし」

(道元禅師)