屏風のごとく、越中富山にそそり立つ立山連峰。

太刀のように屹立する剱岳。

新田次郎原作の映画剱岳は、八甲田にも似て、1907年(明治40年)陸地測量部が、辛苦の末2998mの頂を踏破するも、頂上には、錫杖の頭があり、前人未到ではなかったという結末。

だが、気骨ある明治人の一行の名は、長次郎谷、平蔵谷、源次郎尾根として、剣に刻印されている。