致知の一日小高い丘の城跡の崩れかけた東屋で、その子は、父を待っていた。 この日の朝に帰るはずの父であった。 それが三つ目の朝となり、四つ目の夜が来て、五つ目の朝が雨だった で始まる橋幸夫の歌。 ちゃんを待つ大五郎の「子連れ狼」は1972年のことだった。 そして、今日は、夏至。 南に向かえば、オーストラリアもニュージランドも・・ 今日は、冬至。 世界のどこかで、今日一日、帰らぬ父を、子が待つ。