美男美女、きれいな顔、モテル顔、ひとめぼれ・・その条件は、なるべく左右対称であることに収束されて結論できるようであると・・東京大学の某研究室も科学的に証明したとの事。

なるべく左右対称に近い顔立ちが異性を惹きつける?!


小生、甚だ疑問に思うのである。
人間の表情は、怒り、悲しみ、喜び、嫌悪、恐怖、驚きの6つに大別されるらしい。
それでは、崩れた笑顔や泣き顔は、どうなるのだろう?
そうであるならば、髪型もど真ん中から分けなければならないのではないのか?


いい例がある・・。

ヴェルサイユ宮殿の庭園は、ほぼ完全な左右対称で美しい・・でも幾何学的すぎて、どうも落ち着かないのである。
それに較べて、日本庭園も英国ガーデンも左右対称の美とも構図とも無縁な非左右対称の美を備えている。


日光東照宮の陽明門・・一本、逆柱を使っているとか・・魔除けのため?


アテネのアクロポリスにあるパルテノン神殿・・すでに2500年昔、曲線美学と用途を巧みに計算したうえでの、柱と柱の異なる各間隔、角に立つ柱の太さも意図的に大きくして設計されている。


おそらく、完璧な左右対称な構図よりも美しいのではないかと思う。
理由のひとつには、室内での一定の光陰の中での左右対称の美意識と外界での不安定な光陰の中での左右対称の美意識とでは、やや異なる世界に映るのではないかと考えてしまうのである。


ところで、左右対称の笑顔というのは、考えられない。
左右対称の顔が崩れた笑顔が、微笑ましく映ると考えるのである。


つまりは、「ひとめぼれ」を超えた「ぞっこん」へと変化する美意識の世界かもしれません。