尾道

昨日の朝、目が醒めると瀬戸内海、山陽路は、みぞれまじりの小雪が降っていました。

青春18切符を使って、広島県尾道市から電車に乗って、岡山県倉敷市で途中下車・・雪が薄化粧した風景に、ここは北陸路かと思うような錯覚にもなりました。

父が逝って一週間・・。

昨日、話した外国人は、日本の葬式儀礼は不思議だと言ってました。
「我々は、悲しみのなかで食べ物を持ち寄って一緒に過ごすけど、日本人は、お金を持ち寄ってくる。そのお返しも故意に金額が分かるようなものを用意する」
日本の冠婚葬祭は、お金が絡んでくるから・・と返答しておきました。

ところで、お医者さんは、胃がんや大腸がんならまだしも、肺がんにだけはなるなと言ってました。
何故って、前者は痛みだけですが、肺がんは痛みと苦しみの両方があって、痛みは薬でなんとかごまかせますが、息が出来ない呼吸困難ほど苦しい事はないらしいです。
 
幸い、父は、苦しまず、まるで眠るがごとく昇天したことは、人間の死に方としては、最高の幸せな運命だったかも知れません。

最後の日まで少し食べ物を口にし、昨年からサヨナラを口にして「今度帰るときは、葬式だぞ」と言ったあたり、実に見事というほかはありません。

おそらく、良い所に行くからこそ、この世に未練残さず、苦しまずに逝ったのだろうと・・亡くなってから、ますますその思いが感じられるようになりました。

さて、昨日の夕暮れ、岡山から福井までの帰り、さすがに青春18切符を使って長時間のJR在来線の帰福は、眉間に皺を寄せるぐらいに気持ちもブルーになりそうになりました。(笑)
結局、今回もまた、ほとんど青春18切符は使い切れず、元は取れませんでした・・残念。
次回こそは、元気な気持ちで乗りたいものです。

岡山ー京都間の新幹線も京都ー福井間の北陸線も、久しぶりに全部グリーン席を購入して、ゆったりと座って帰って参りました。

ちょっと贅沢な気分になりました♪