越後屋のように、少しでも、傘を人様に貸すことによって、役に立とうとしたのか、それとも単に広告が目的だったのか。良いたとえだと思います。
儲けるということは、少なからず悪意が働きますから、それを善意でオブラートする方法が、最高の知恵だと思います。
つまり、相手のふところから単にお金を巻き上げるのは、強盗ですが、巻き上げるのに、福袋を差し上げますとすれば、強盗ではなくなる。
その福袋の中身が、高価なものや、必要なものだったら、逆に感謝されます。
ナポレオンは、ヨーロッパを盗んだ大泥棒といわれるが、人気があるのは、奪ったものより、与えたものが多かったからでしょう。
今、マンション業界がひっくり返っていますが、からくりがわかるまで、ヒューザーやら木村建設などは、成績優良企業だったのが、今では詐欺犯罪企業のラベルです。
商売とは、善意と悪意のミックスジュース。
善意だけでは損。悪意だけでは、顧客が損。
このへんのさじ加減が難しいので、商売人は、悪意の右手と善意の左手を<手もみ>するのでしょう。
価格が悪意。商品が善意。
このバランスから損得が発生します。