先日、有楽町の11F映画館で「3Dトロン・レガシー」を3Dメガネを付けて観て来ました。
少々遅い観覧でしたが、結構、まだまだお客さんは多かったですね。
3Dメガネも2時間近く掛けていると疲れますね。
視神経がひどく疲労感に襲われます。
個人差はあるのでしょうが、医学的にはどうなのでしょうか。
さて、
内容ですけど、SF映画で、主人公がコンピューター回路中の「グリッド」という世界に没入して、征服者(独裁者)と戦うというありきたりのストーリーです。
まあ、今時にしては陳腐化した物語の展開でワクワク感はあまり無かったというのが正直な話です。
配信元のディズニーが大いに宣伝していたよりも、期待はずれとは言いませんが、そんなに良かったとは思えませんでした。
ただ、3DCGと実写合成の演出効果は素晴らしいと思いましたね。
トロン・ブルーの蛍光色は黒のバックに良く映えて、とても不思議な世界への没入感覚に導いてくれましたし、その意味では、大いに正解でした。
もっとも、私も、物語というよりも、それを期待して観て来た訳けです。
本当のことを言えば、昔も昔(1982年、約30年もの一昔)ですけど、私が若い頃に観た「TRON(トロン)」というSF映画のCG効果の原点に懐かしさを感じて期待していたとこも大きかったですね。
若い頃はSFマニアというか、SFマガジンの熱烈な愛読者でしたし、その頃はコンピューターは大型コンピュータの時代でPC(パソコン)などという言葉も世間にようやく出始めた頃です。
時代的には、NECの9800シリーズが出た頃で、Windows系のIBM PCが出始めた頃、Windows95が発表されたのはその後、まだまだ13年も先のことです。
そんな昔のことで、今の若い人からみれば、自分達が生まれていない頃のレガシー(遺産的)な作品です。
何しろ、約30年も昔の「トロン」の原点である映画ですから、CG効果も今から観ればお粗末で幼稚でした。
しかし、物語のストーリーは今回上映の「トロン・レガシー」と殆ど同じ感じですが、その時に覚えた感動は衝撃的に面白かったことを覚えています。
何しろ、主人公がコンピュータ回路の中に這入り込む発想も当時として奇抜で、今まで観た事もない本格的なCG映像が展開したのですから、ほんと新鮮そのものでした。
ちょうど、10年前に上映された「MATRIX マトリックス(1999年)」映画の主人公がコンピューター仮想現実に自由に出入りしてスーパーヒーロー的な活躍をする物語が、久々に衝撃的な驚きを与えたように。
その点、一昨年に3D映画で一世風靡した「アバター(2009年)」とは別の感動です。
アバターのCG映像効果も素晴らしく世界中に感動を呼び起こしましたが、物語のストーリー展開はひどく陳腐、月並みでつまらなかったのが残念でした。
確かにアバターの舞台「衛星パンドラ」の風景描写の奇想天外な美しさ、原住民の奇怪な風貌など3DCGならではのCG効果で、絶賛に値しましたね。
では、一昔の初代「トロン」と今回上映中の「トロン・レガシー」と比較して、どうかというと、
やはり、今回のものはデジタル・ゲームの劇場版のようで、良くできてはいるが、なんとも味気ないというのが本音の感想です。
感動と言う意味では、昔の「あの!・・・」感動が呼び起こされませんね。
では、なぜ?
恐らく心理分析してみると、
初代「トロン」SF映画と比べれば、あまりにも進歩した完璧なCG効果に脱帽しますが、反面、完璧すぎて自分の這入る余地が無い。
自分の想像するイメージが這入り込む隙間が無い。
初代ものは当時としては最高技術の先端VFXを駆使してのCG効果なのでしょうが、
今から観ればあまりに初歩的なCG効果でしたので、その初歩的なお粗末さを観覧者自身のイマジネーションで埋めていたような気がします。
すなわち、小説でもそうですが、全て完璧に提供されるよりも、ちょっと、欠落したところがあって、それを読者が自分の想像力を沸き立たせて埋め合わせているという、そういうところがないと物語への参加した気分、没入感が得られないのだと思いますね。
また、観覧者の目が肥えてきてしまった。私も含めて。これが一番大きな要因と思いますね。
もう、物語の展開、ストーリーで、多少の意外性があっても感動しなくなっている。
いわゆる「不感症」になっているのかもしれませんね。
好き嫌いは別にして、色々なものを観過ぎているようです。
まあ、原因究明の良し悪しは、皆さんご意見色々とあろうけれども
それはそれとして、私のように昔の初代「トロン」を観て感動した世代にとっては、なんとも懐かしいレトロな作品には間違いありませんでした。
ちなみに、私のHPにトロン・ブルーの蛍光色を採用してリニューアルいたしましたので、ご覧あれ!
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