今週は事務所の別の人が組んだ申告書をチェックしたのですが。。。
その人は僕よりかなり年上でいわゆるベテランの方なのですが、チェック
をはじめてすぐちょっとおかしいことに気づきました。

まず証憑が圧倒的に少ない。
あと、会計処理を変えているところがちらほら。
車を買い替えたのに旧車は除却処理している(通常、下取りに出すので
除却処理はしない)。
PCを買ったのに、分割処理している(全部を経費として一括処理したい
からだと思われる)。

本当は決算書はちゃんとできていることが前提で、申告書が正確に
書けているかチェックしてくれと頼まれていたのですが、僕の常識から
考えて上記のことはあまりにもおかしいので、まずこれらを指摘しました。
その他はクライアントの言っていることを鵜呑みにして確認しなかった
からかもしれませんが、僕がなんとしても納得いかなかったのが会計処理
をコロコロ変えているところ。

すると、自分の息子ほど年の離れた僕に指摘されたのが気に入らなかった
ようで、「私は君の何倍も経験があるが、会計処理を変更して否認された
ことはない。そもそも税法で禁止されているわけじゃない。私のクライアント
は君のクライアントと違って売上が年度によってかなり変動するので、それに
見合った処理をするのは当たり前だ」と鼻息荒く反論されました。

まあ確かに税法で会計処理の変更を禁止する規定はないのでしょうが、
そもそも財務諸表を作成するには企業会計原則に基づかなければならない
はずです。
そこにはばっちり継続性の原則があって、企業はいったん採用した会計処理
は正等な理由がない限り変更してはならないと規定されています。
税法は確定決算主義なので、このようにして正確に作成された決算書に基づ
いて計算されるものなので、あえてまた税法で禁止していないだけだと思う
のですが、この方にはそれを説明しても一切通用しませんでした。

中小企業が資金繰りが大変なのはわかります。
税金負担をなるべく減らしたいというニーズが常にあるのもわかります。
それでも僕は決算書は正確につくるべきだと思いますし、その上で節税策
として提案できることを提案すべきと考えています。