$~徒然趣向~-DAY & NIGHT 2

『DAY & NIGHT 2/DAG FORCE』

01. INTRO
02. KAZE
03. GET HIGHER 2010
04. ALL EYES ON YOU
05. 中トロ
06. ONE BY ONE
07. FREEDOM
08. OUTRO

まだまだ行きましょう。久しぶりですからね。
ただ、紹介がミニアルバムになっていることにお気づきの方は非常に鋭いです。笑

さて、作品。

DAG FORCEが2010年9月にリリースしたミニアルバムです。

実は、最近まで彼のこと知らなかったんです。というか、グループだと思っていました。
たまたま購入したKEN-Uの最新アルバムに参加していた際の活躍ぶりが、僕にとって相当印象的過ぎて、KEN-Uのアルバムにおけるベスト・ソングがDAG FORCE参加の『Shine』になってしまいました。

そんな経緯もあって色々調べたら、タイミング良くDAG FORCE名義のCDがリリースされると。
思えばKEN-Uへの客演もそのタイミングだったのかな、なんて思いますが、いい仕事をしていたのは間違いないので、彼自身のCDも即購入。

僕が思うに、彼の魅力はその声とフロウ。
歌詞の内容ももちろん重要ではありますが、耳への馴染みやすさにおいて、彼のしゃがれた声は哀愁すら伴っていますし、歌うようなソウルフルなフロウはその哀愁の嵩を増す役割を果たしていると思うのです。

飛騨高山出身とのことですが、ある程度以前から注目は集めていたようで、目だったところではSCARSのアルバムにも参加していました。思い返せば、SCARSの楽曲を聴きながら、「こんな渋い声の人いたかな?」なんて考えていたような。

歌詞において彼が切り取るのは日常。
あらゆる人に共通する可能性の内容だから、すんなりと心に響きます。

HIPHOPだからこう在るべき、なんてくだらない概念には縛られていないつもりですが、そんな概念そのものが本当に無駄だと感じさせてくれるのは、やはり彼のフロウに助けられている部分が大きいかもしれません。
たとえば、同じテーマでもFunky Monkey Babiesが歌えば、Hilcrhymeが歌えば、チャートを賑わすヒット・ソングになるかもしれません。

これらのアーティストを否定するつもりはもちろんありませんが、DAG FORCEと彼らでは、その音楽的なルーツそのものから違っているのでしょう。
彼の歌い方、言葉の選び方から、そのルーツを無意識のうちに感じられるのが、DAG FORCEの魅力だと思うのです。ライブ時のMCで感じられる人の良さも魅力かもしれません。(下の動画参照)

今回のアルバムは『DAY & NIGHT 2』ですが、11月に『DAY & NIGHT 1』も再リリースされるようで、そちらも合わせてチェックです。


ALL EYES ON YOU(BAND SET)


FREEDOM(BAND SET)