$~徒然趣向~-Distant Relatives

『Distant Relatives/NAS & DAMIAN "JR. GONG" MARLEY』

01. As We Enter
02. Tribes At War feat. K'NAAN
03. Strong Will Continue
04. Leaders feat. STEPHEN MARLEY
05. Friends
06. Count Your Blessings
07. Dispear
08. Land Of Promise feat. DENNIS BROWN
09. In His Own Words feat. STEPHEN MARLEY
10. Nah Mean
11. Patience
12. My Generation feat. LIL WAYNE
13. Africa Must Wake Up feat. K'NAAN
14. Ancient feat. JR. REID


どうもこんばんわ。

今回はブログタイトル『徒然趣向』とも全くイメージが合いませんが、洋楽の紹介です。

最近、日本語ラップのリリースにおいて目立ったものがなく、古いものを聞きなおす時間的余裕もないため、なんとなくで買ってみた大当たり盤を紹介しようと思います。

紹介とは言うものの、営業中にBGMとして聞き流している程度で、歌詞カード及び翻訳を読んだ訳でもないので、彼らの歌詞の世界観などには触れられません。悪しからず。


特筆すべきは、やはりこの2人の組み合わせ。
「大御所が手を組んだ」とか、「あの大物が遂に新作を発表!」なんて、軽々しいメディアの謳い文句にはもう飽き飽きですが、その謳い文句にも一理あるのは事実で、ここまでの大物2人がコラボレートすると、まず駄作になる要素はほぼほぼ皆無かと。

「スティーブン・スピルバーグが遂に新作のメガホンを取った!」
このような映画を観たくなるような感覚でしょうか。


NASといえば、長年アメリカのHIPHOPシーンを牽引してきた重要人物であり、今もなおその地位を譲らない現役ラッパーです。
JAY-Zとのビーフも比較的記憶に新しいですが、そんな彼もサマソニでJAY-Zと同じ舞台に立つことになったそうで。日本のビーフですら疎いので、彼らのビーフが本気だったのか、はたまたエンタテインメントだったのかは、僕にとってはどこ吹く風なのですが、何はともあれ、一挙一動が話題になる大物です。

一方のDAMIAN "JR. GONG" MARLEY。"MARLEY"というファミリーネームからも連想に難くないと思いますが、レゲエ界の重鎮であり、死してなお神様と崇められる、BOB MARLEYの息子であり、彼もまたレゲエ・ディージェイとしてその名を世界中に馳せる大物。

そんな2人の共作が今回紹介に至った『Distant Relatives』。


コンセプトは、「2人のアフリカへの共通の思いから、今こそアフリカから学ぶべきだ、という考え」といったところです。
前述の通り、歌詞カードを読んでいないので、内容までは把握しきれていません。

ただ、タイトルの中にAfricaと使われていたり、アフリカを匂わせるものがあったり(08.Land Of Promise)、そういったコンセプトを感じ取ることは可能。


くどいですが、歌詞の内容を知らないので、さくっと気に入った曲について書いてみます。
最後にPVを貼りますが、それだけでも一見の価値ありです。とにかく渋い。かっこいい。

【お気に入り】

01. As We Enter

最後にPVも貼るリード・シングル。
2分半ほどの短い曲ですが、2人が隙間なく言葉をつないでいくコンビネーションがぞくぞくするかっこよさ。
HIPHOPとレゲエ、その各々のスタイルが見事に合致しています。パトワ訛りの英語のDAMIANが印象的ですが、NASのタイトなラップもさすがの一言。
フック部分の「HEY! HEY!」も高揚感を煽ってくれます。

06. Count Your Blessings

今、聴きながらでないので定かじゃないですが、アコースティックなギターサウンドに乗せて、少ししゃがれた声で歌うDAMIANが渋すぎます。
一転、NASのラップ部分ではエレキギターに近いサウンドだったような・・・
トラックも去ることながら、流れるような印象の曲で、歌詞の内容を度外視すればドライブ中に雰囲気が出そうな曲かと。


07. Dispear

曲調は全く違いますが、上の Count Your Blessingからの流れで聞ける曲。
やはりフック部分の「Dispear」の部分が耳に残ります。


12. My Generation feat. LIL WAYNE

逮捕で話題だったLIL WAYNEを客演に迎えた曲。やはり彼の粘っこいフロウはクセになります。
主役を食ってしまうラッパーとはよく言われたものですが、そこはNASとDAMIAN。客演に負けず劣らずの存在感で、3者3様の持ち味が出ています。


お気に入りには挙げていませんが、このアルバムでK'NAANなるラッパーが気になりました。
情報によると、ソマリア出身のラッパーで、日本のシンガーAIとも共演したとか。
ソマリア語でのラップも披露しています。日本語ラップがあるように、韓国語、フランス語などのラップももちろん存在します。
HIPHOP好きを公言するのであれば、色々な言語のラップ、彼らのスタイルを学ばねばなぁ、なんて思います。


ではでは、ここらで、01. As We Enter のPVでお別れです。