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柚希礼音さんのファン初心者として 
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コラム:若林ゆり 舞台.com - 第87回

第87回:「ボディガード」の柚希礼音が歌姫に扮し、ついに叶える“守られたい願望”!

撮影/若林ゆり ヘアメイク/CHIHARU スタイリスト/間山雄紀(M0)
 
1990年代、最もヒットしたラブロマンス映画のひとつが、ローレンス・カスダン監督の「ボディガード(1992)」だ。当時、脂の乗りきっていたケビン・コスナーが主演とプロデューサーを兼任し、コスナーの指名でヒロインを務めたのが、エンターテイナーとして頂上を極めるホイットニー・ヒューストンだった。自らの地位を思わせる歌姫レイチェルに扮したヒューストンと、寡黙なボディガード・フランク役で男っぽい魅力を体現したコスナー。ふたりの恋路とハラハラさせるサスペンス要素、そしてヒューストンが歌う主題歌「I Will Always Love You」のパワーが加わって、まさに最強の1作である。
 
この名画が2012年、ロンドンでミュージカルとして生まれ変わった。演出・振付は、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮のミュージカルドラマ「SMASH(スマッシュ)」の振付でエミー賞に輝いた、ジョシュア・ベルガッセ。主題歌のみならず、ヒューストンのヒット曲を随所にちりばめたこのステージはロンドンで大成功し、さらに世界ツアーへ。19年の秋には来日公演も行われ、評判を呼んだ。そしてこの春、本作の日本キャスト版が、演出も新たにいよいよ開幕。ヒロインの歌姫レイチェル役を新妻聖子とダブルキャストで務めるのが、元宝塚歌劇トップスターの柚希礼音だ。
 
「映画の『ボディガード』は、私がまだ宝塚に入る前に見てハマりまして。ずーっと『エンダーー』(『I Will Always Love You』のサビ部分、『And I Will~』の歌いだし)って歌っていました(笑)。まさか、それを自分がやることになるなんて。だからその頃の私を知っている同級生からは『すごい、“エンダー”やんの?』と言われます(笑)。映画を見て思ったのは、『私もあんなカッコいい男性に、あんな風に命がけで守られたい!』ってことですよ。あの映画を見た人はみんな思いますよね(笑)?」
 

ところが少女柚希はその後、宝塚で男役となり、ひたすら「守る側」のカッコよさを追求することになるのだった。

「男役をしていたときは、もちろん『ボディガード』のフランクは目指すところの一例でした。よくそれに近いことはやっていましたよ。(相手役を)お姫様抱っこもしていましたし。ひとりの女性として“守られたい願望”はずーっと持っていたんですけどね。だから今回は、やっと夢が叶います(笑)。今回、フランクを演じる大谷亮平さんは、朴訥とした雰囲気が、自分が想像していたボディガードのイメージにぴったり。どの国のボディガードより素敵だと思います」

しかもこのミュージカルは、レイチェルによるショー場面が映画より格段にパワーアップ。抜群のダンス力を誇る柚希は、パンチの効いたパフォーマンスを見せてくれるはず。

「観客としてスコットランドと東京、韓国バージョンを見ましたが、幕が開いた途端に、ガンガン音楽が鳴っているクラブでノリノリのショーを見せて、いきなりすごく盛り上がるんです。しっとりとしたロマンスの部分との緩急があって、その分、映画より見やすいんじゃないかな。ただ展開が早い分、細やかな心情の変化をしっかり演じていかないと。ショーの部分が強いので、『なんとなくショーを見た』という印象だけでお客様が帰っていかれるのは絶対に避けたいんです」

演じるレイチェルは、人々に「すべてを持っている」と言われる大スター。しかし、スターであることによって妬まれたり誤解されたり危険にさらされたりと、いろいろなものを抱えて生きている。スターである柚希だからこそ、分かることがあるのは道理なのだ。

「めっちゃ共感してます。例えば『客席にストーカーがいたとしても、他のお客様が待っているなら怖いけど出る!』という気持ちとか。自分の仕事にすごく誇りと責任感を持っているんですよね。他人からは『すべてを持っている』なんて言われますけど、実はレイチェルが持っているのは歌うことと、息子くらい。ひとりの女性として本当に欲しいものは、あんまり持っていないんです。自由もないし、頼れる人もいない。恐らく子どもの父親と大恋愛をして、すごくつらい別れを経験したんでしょう。そこからは心の傷も脆さも隠して『自分ひとりで立って、歩いて行く』と決意しなきゃならなかった。フランクに会ったときも、大好きな人を作らないように鎧を被っているから、すぐ恋愛関係にはならない。だから恋に落ちたときは、想像を絶するくらい幸せを感じているんだろうな。ただ守られている弱い女ではない。そこに共感します」

 

逆に、レイチェルと柚希で天と地ほども違うのは、ファンとの関係ではないだろうか。レイチェルはものすごい数のファンに愛されながら、ファンによる脅威に怯え、それゆえ不自由に耐えざるを得ない。一方で柚希はファンと繋がり、ファンの愛情を力に変えて歩んできた。

「私にとってファンの方々というのは、家族のような、親戚みたいな感じです(笑)。温かい応援団がいてくれるから、頑張れる。『感謝を返したい一心で舞台をお届けしたのに、またファンの方々から感謝が届いたー!』という感じの繰り返しですね。私が舞台に立つときは、ファンの方々に『こんな私を見てほしい』というのが大きなモチベーションになっているんですけど、それを見たファンの方々も『これこれこうでよかった!』って気持ちを届けてくださるので。一方通行ではない、幸せな関係が築けているんです。レイチェルはすごくたくさんのファンがいるのに、私とファンの間にある関係性みたいなものは全然ないんですもんね。かわいそうだと思います。それに『私と違うなー』と思うのは、男性のストーカーがいるということ(笑)。男役にはまず、あり得ないですから」

撮影/若林ゆり ヘアメイク/CHIHARU スタイリスト/間山雄紀(M0)

 

そうしたファンの愛情に支えられてなお、スターであることの孤独を感じることも?

「ありますよ、孤独を感じますよぉ(笑)。つい笑っちゃいましたが、宝塚にいたときから孤独はよく感じていました。例えば宝塚生活最後の日、あの大千穐楽。正装の袴姿であれほど多くのみなさん(公式発表では史上最多の1万2000人)に見送られた後、袴を脱いで、家の近くにあるラーメン屋さんに行ったんです、夜ひとりで。ものすごく疲れていて、華やかな場所にはもう行けない。でも、家でカップラーメンは嫌。だけど30分以内で食べ終わりたい。それで、その選択でした。とても華やかな日に限って、意外にもそんな地味な(笑)。だからレイチェルの孤独はよく分かります。自分との闘いは誰にでも言えることじゃないですし。よく飼っていた犬に言ってましたね(笑)」

そんな柚希が今回、「人生で最大のハードルかも」と感じているのが“歌”のパートだという。宝塚を退団してすぐ単身ニューヨークに乗り込んで稽古に励み、ブロードウェイの超一流スターたちと共演し(本コラムの第36回で取材)、昨年の芸能生活20周年イヤーには「守りに入りたくない」と、アングラ演劇やひとりミュージカルに挑戦した強者が、そこまでプレッシャーを感じるとは。

「こういうお仕事をいただけたことは『感謝だな』と思うんですけど、私にとってはどう頑張っても高すぎるハードルなんです。ショー場面は、これまでにやってきたショーやコンサートの経験を生かしながらできるかな、と思います。でも、歌は……。世界最高のスターのみなさんと『Prince of Broadway』で共演したときにも負けないハードルの高さですよ。だって、みんなホイットニーさんの歌を覚えているじゃないですか! なるべく頑張ってホイットニーさんに近づけた上で、情緒的なところは私の歌い方、感情でレイチェルをつくりたい。でもキーがすごく高いんです! 何もかもが、お稽古を死ぬ気で頑張らないと太刀打ちできない役なんです」

 

撮影/若林ゆり ヘアメイク/CHIHARU スタイリスト/間山雄紀(M0)

 

柚希礼音は高すぎるところにハードルを置き、なんとか越えようとチャレンジしないではいられないスターなのだ。挑み続けるのは、なぜ?

「本当の自分は、怠け症なんですよ。でも、ありがたいことにこんなチャレンジの機会をいただけて、自分のまんまではできないから、なんとかやるしかないんです。ゆっくり、まったりとしている時間も大好きなんですけど、自分が生き生きするのは、手の届かないようなことに向かって必死になっているときなのかも、とも思うから。今までだって、全部のハードルを乗り越えられたとは思っていません。でも、それに向かってもがき苦しんだ日々は、確実に身になっていると思う。そうやってちょっとずつ、これからも柚希礼音を磨いていきたいですね。今思っているのは、もう少しだけ丁寧に毎日を生きて、ひとつもやっつけ仕事がないようにしよう、自分が喜びながら舞台をできるようにしよう、ということ。この作品はほろ苦かった映画とは違って、最後に『ああー、楽しかった!』『よかったねー』と思っていただける作品です。だからひとりでも多くのお客様に、私が客席で感じたのと同じ感覚を味わっていただきたいと思っています」

ミュージカル「ボディガード」日本キャスト版は、3月19~29日に大阪・梅田芸術劇場メインホール、4月3~19日に東京・東急シアターオーブで上演される。詳しい情報は公式サイト(http://bodyguardmusical.jp)へ。

 

若林ゆり(わかばやし・ゆり)。映画ジャーナリスト。タランティーノとはマブダチ。「ブラピ」の通称を発明した張本人でもある。「BRUTUS」「GINZA」「ぴあ」等で執筆中。

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ちょうど5年前の今日、ちえちゃんが大劇場卒業されました。もう5年もたったんですね。5年前も月曜日だったような。。そんな今日はまこっちゃんたち星組新トップコンビのお披露目公演の千秋楽でみつるさんの卒業の日でもありました。おめでとうございます!(T_T)

新型コロナウイルスのせいで休演していた所でしたが10日ぶりに再開されて本当に良かったです。

「清く正しく美しく」の精神と宝塚への愛で皆で一丸となってこの難局を乗り切れますように。。

そして一人も感染者が出ないことを祈りつつ、ボディガードやウエストサイド・ストーリー他の演劇も続いて開演されることを願っています。

そのボディガードは19日大阪で初日を迎えます。政府のイベント自粛要請が19日まで延びましたが、宝塚同様の対策等を取ってやるようです。ノリノリのR&B、ダンスシーンも多いようですが観客は声を出さないし東京ではいつものように拍手を頑張りたいと思います。

卒業の後、ちえちゃんが夜一人でラーメン屋さんに行っていたなんてびっくり!

自分との闘いは誰にでも言えることじゃない、というのはかーくんも同じようなことを言ってましたね。

人は誰も孤独な存在ですが、芸の道の孤独は、想像ですが、本当に半端ないと思います。真ん中に立つ人は特に。。でもそれを乗り越えて行ける強さを持つ人だからこそ、真ん中に立てるんですね。

ちえちゃんならレイチェルに真の意味で寄り添えるはず!そしてそんな孤独を癒してくれる存在に舞台で出会うちえちゃんを観れるのも楽しみです。

大阪、そして東京に来るのを首を長くして待っております!

残りのお稽古頑張ってください!

それでは今日はこの辺で(^^)/