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ペピートのブログ

柚希礼音さんのファン初心者として 
ほぼてきとーな 独断と偏見で
だが 愛だけはたっぷり込めて 語る ブログ~~

ってとこかな?

大変ご無沙汰しております!

コロナ禍はまだ続いていますが、皆様お元気でしょうか。

去年の3月以来、ちっとも更新してなくてすみません。

 

こんな私のブログを楽しみにしてくださっている方がいらっしゃる事実!とてもうれしいです。

ありがとうございます!

 

 

2021年も、もう6月後半ですね。。

 

今は以前に比べれば活気は少しは戻っているのかもしれませんが、今月までの自粛期間が終わって、今後まだまだコロナに気を付けながらもさらにエンタメが元気を増してくれるといいと思います。。

 

ということで、先週15日から池袋で始まりました、マタ・ハリの再演!東京公演は早くもあと3回を残すのみとなりました。

ですが今回はなんと!明日、明後日と配信があるので、興味があったけれど劇場に行かれなかった、という方はぜひご覧ください!

 

何回か観てきたので久々に少し思い出しつつ書いてみようかと思います。。

 

初演から3年ですね。ちえさんと作曲のフランク・ワイルドホーンさんとのコンサートなどで、マタハリまた

やりたいねー等とお話ありましたし、初演千秋楽だったかな、かーくん(加藤和樹さん)のご挨拶で、これで終わりではなくブラッシュアップしてもどってきたい、というようなお話もあり、絶対にまた再演する!とは思ってましたが、このタイミングで再び観ることができて感動です。

 

ちえさんマタは3年前よりも更なる太陽の輝きを放って舞台に息づいていました。

 

初演でアルマンとラドゥー大佐を演じたかーくんは今回はラドゥーだけですが、大佐の心の機微を細やかに表現していました。

とんちゃんは歌も演技も力強くなっていました。

新しいキャスト、三浦さんのアルマンは、すごく繊細で時にナイフのような鋭さも感じたり。。

愛希さんのマタは初めての役なのにすごく余裕を感じるマタでした。


 

 

幕開けすぐのシングルキャストの方たちの歌!

戦争の中で戦う苦しみ、取り残された女たちや市民の怒りや絶望の叫び。今のコロナ禍にも当てはまる所もありますが、

そんな苦難の時代の中でも、生きろ!生きぬけ!と歌うエネルギーがすさまじくて始まるなりいつも心掴まれます。

 

そして暗黒の時代、放火の煙の中から駆けて出てくる太陽マタ!

 

 

ちえマタさんの髪型が変わったせいか、今回の方が若返ってみえました!

片足をつかんで頭まであげるのバランスすごい!

 

踊り終わってマタが楽屋に帰ると、楽屋も後ろのセットも少し変わってましたね。マタハリの写真が鏡台に貼ってなかったような。。

今回のアンナ役、春風ひとみさん。初めて舞台を拝見しましたがすごくマタを愛している感溢れていて大好きになりました。

ちえちゃんの話し方は初演より落ち着いていた気がしました。大人の女、マタという感じが出てました。

 

そんな中、

相変わらずバラの似合う男ラドゥー。。。白薔薇を1輪持って香りを嗅ぎながら楽屋を訪問。3年経っても気障(^^;)

かーくんラドゥーもやはり若返って見えました。

彼にさし出す腕の出し方が上からな感じのスター、ちえマタでした。腰を90度に屈めて美しい手の甲にキスするラドゥー。ここでマタの香りを初めて知ったのでしょうか。。

 

ラドゥーにもらったバラをちえマタは楽屋に飾ってあるスタンド花の中に挿し、一方ちゃぴマタはずっと持っていて、ラドゥーにスパイになれと言われたあたりで、鏡台の上に放り投げていたので、いいぞ。。。と思って観てました。(^^;)

ちゃぴマタはラドゥーの背後に回って宝石の話を彼の耳元でしたりと、男性を操って生きてきた感がありました。でもそういうシーンは他にはないので、ラドゥーを手玉に取っているような所をもう少し観たかったです(笑)

ちえマタは椅子に座ったままちゃぴマタは鏡台の上に座ったりして話していたかな。。細かく観ているとWキャストの動きは多分色々な所が違っていたのだと思います。

 

そして過去へは戻らないと歌うマタ!

この物凄く強い意志のために逆にスパイになるという戻り路のない場所へと迷いこんでしまうのが辛い。。(TT)

ちえさんはもちろん、ちゃぴちゃんのマタも物凄く強い決心の表れていた歌唱でした。

 

次のパーティーのシーン。。初日はここで雑音が発生したりして、どうなるのだろうと思いましたがキャストの皆様は顔色一つ変えずに続行。。ラドゥーはお酒などを妻と飲み、ゲスト?と挨拶をかわしたりそつのない対応。と、妻と少しダンス。。ダンス上手なラドゥー大佐でした。(^^)

 

 

それからマタに近づくためのアルマンの?策略。。(^^;)

三浦さんのお芝居の間の取り方がとても良いと思いました。

そして間を埋める演技も。。

 

マタをチンピラから助けたアルマンの歌。

逃げ出すことは負け、というのはアルマンの信条。

三浦さんの歌は、過去自分が受けた苦しみ悲しみはまだ無意識に?憎しみとして持っていて、そして立ち向かわなければ自分の存在価値はない、という追い詰められた感じの悲壮感からの力強さに溢れた歌にも聴こえました。

とんちゃんアルマンは、何にも逃げずにひたすらぶつかっていくぞ!という前向きな感じでした。

 

 

マタの部屋で寝ていた三浦アルマンは朝ベッドから落ちて目覚める、という新しいパターン。。(^^)

屋上でちえマタさんが右腕を伸ばすと後ろからその腕をとるアルマン。。大好きなシーン。。美しい絵でした。。

 

 

楽屋に再び訪ねてくるラドゥー。

考え直してくれたと思って来た。。と上から言う割には、マタが考え直したと言うと、

「素晴らしいっ!!!」と思わず大きな声を出してマタの両手を握ってしまうという喜びを露わにしていました。(^^)Y

これは刈谷公演などでは、素晴らしいっ!!!って抱き付いていたみたいです(^^;)

でも、それほど戦局で追い詰められている大佐を感じました。。他に彼を救ってくれるものは無かったのだと。。脅しをかけて承諾させたけれど、前回は断られて、実は大佐の胸の中は、困難な戦局で本当に追い詰められていたんだな、と少しかわいそうになりました。

スパイ計画を実行したら、直接その足で私の所へ来るように、という指示に理由は色々あると思うけれどその一つは

マタと二人っきりになりたいのね。。と加藤ラドゥーさんに初演から感じてしまってこれを聞くたびにラドゥーったら~ん。。って思ってしまうのでした。。

セクシー過ぎるって罪。。(^^;)

 

マタの本名を言うラドゥーに、私の本名を知っているなら恐怖なんてこの人生打ちのめして生きてきたことぐらいお分かりでしょう、脅しなんかに乗るもんですか、とラドゥーの正面から言い切るちえマタさん、とても格好良いですね。(*^^*)

そしていつか僕が。。と言うラドゥーには、確かに俺は君を利用する。。でも違う。。本当はそれだけではないんだ。。という、本人もまだ気づいていないかもしれない声が聞こえてきそうな気がしました。。ここのちえマタの強い表情も好きですし、かーくんの美しい横顔もとても好きです。

 

次、マタがスパイなんて!恐ろしい、殺されると、二人の話を陰で聴いていて心配するアンナの演技がすごく不安と緊張感に満ちていて上手で。。なので

マタがそれを遮って舞台への準備へと向かう姿が、他に生きる道はないという、より強い決心として表現されて好きな場面でした。

 

例のスマトゥラオイルを付けて黒の衣装で妖艶に踊るマタ。。

 

それをオペラグラスを手にじっと見つめているドイツのヴォン将軍。。

舞台上手で立って正面を見ているだけなのですが、すごく厳格だけどセクシーで、表情と姿全体からマタのパトロン、という雰囲気が(^^;)にじみ出ていました。。

 

レセプションの場面。。

ちえマタは再演でも、スパイとばれないか、任務をうまく遂行できるか、みたいなドキドキが強くて観ているこちらもドキドキ。。

ちゃぴマタは割と平気な感じが多かった印象でした。。初仕事のはずなのに何か笑顔から余裕を感じました。(^^)

 

次。。

アルマンの前になぜか現れるラドゥー。。

上着を片手にかけて三つ揃えを着ています。

軍服でないラドゥー様は色気を着て街を歩いていました。。♡

 

 

 

マタハリの件はうまくいってるか、とアルマン中尉に聴くラドゥー。

私が彼女に行為を持っていることも、全部本当だと信じています。

と聞くと、

そうか。。というのですが、やはり心にヒビが入ってました。

 

 

なぜ心

きしむのか

怒り恐れだけじゃない

抑えきれない

この欲望

目が合うだけで俺を虜にする

戦争さえ忘れる

何を求める俺は

 

 

マタのことがもうすっかり心から離れなくなっている大佐でした。。

前半と後半で歌い方違うラドゥー。後半はすごい迫力で。。

でも歌い終わると、今俺は何を口走ったんだ。。?というようにハッとした表情も感じました。。

 

 

 

リオンのホテルの場面。

 

マタと共通点なんてない、というアルマンに過去を告白するマタ。。

三浦アルマンはマタが歌っているとき大粒の涙がこぼれました。ずっと孤独だった人生に、自分と同じものを持った人を見つけたアルマン。。さらに、辛い過去を背負っているけれどやり直せないこの一生を生き抜くだけだ、というマタの思いに心を打たれたのかな、と思いました。一方、幸せはすぐに消えるもの。。真実は嘘と虚構。。という考えに囚われているマタがアルマンに真実の愛だと約束してと歌うのが、薄幸なマタの人生を想っていつも涙涙です。。

 

それから、ホテルの部屋に二人を追ってきたドイツ側の諜報員?を殺してしまうアルマン。。

初演の時は確か殺したかどうかよく分からなかったので、今回はっきりしました。

 

マタからのドイツ軍の位置情報をいらいらして待っているラドゥー。。

 

マタは任務を完璧にやり遂げたのだと思うけれど、マイクロフィルムを彼女からひったくるように取って中身を確認して少し安堵するラドゥー。。

 

そして、出ました!

 

任務についているときに個人的な用事もクソもあるかっ!!!!!!

 

任務遂行に忠実でないマタへの怒りと彼女への嫉妬にまみれたド迫力の聞きたかったセリフ、また聞けました!笑

 

 

それからアルマンを呼ぶラドゥー。。

 

遅いじゃないか!

そして始まる例のすんばらしい二人の男の歌!

途中でアルマンの嘘に、はははと笑いまで入れてたラドゥー。。

目を閉じ妄想にふけるのは、の所で自分の顔を両手で撫で下げ、腕をクロスして自分の胸をかき抱いて悶えてました!

これ絶対アルマンというかラドゥー自身の事だ!と思って聴いてました!(^^;)

 

 

ラ:

想像できる君の心

あの瞳覗き込み

取り込まれそうな深い影

 

ア:きっと戦争の恐怖

 

ラ:君も私もただの男

 

ア:今は闘うため生きてる

 

ラ:彼女が君から離れない

夢中なんだろあの香に

孤独を抱えて待てばいい

二人で暮らす幸せ掴む日を

 

ラ:名前を呼ぶ度熱情が

そそのかすのかお前を

 

ア:覚えのないこと

今はただこの国のため生きる

 

 

ラ:全てが色めく彼女といると

きっとお前も同じだろ

雨の音にも声を聴いて

鏡の中に彼女を見る

目を閉じ妄想にふけるのは

どの瞬間も一緒にすごしたいから

 

そして、アルマンとマタの名が書いてある、リヨンのホテルの宿泊記録の名をアルマンに読ませるラドゥー。

 

三浦さんもとんちゃんも、記録の紙には目はくれずに割と普通に二人の名前を口にして、

とんちゃんは出された紙を真ん中から引き裂いて、左右の手や片手でぐちゃっと握りつぶしてました。。

 

ラドゥーがアルマンに偵察機の仕事を推薦する、という所で

二人のアルマンの怒り絶望具合はすさまじかったです。

 

そして、気を付けていくがいい、みたいなラドゥーが憎たらしすぎました!笑

 

ラドゥーとアルマンの歌の殴り合いは本当に大迫力で男味1000%でとってもかっこいい!

また聴けてとても嬉しかったです!

 

 

次のさよならの歌。。

 

三浦アルマンの手紙を書きながらの嘆きに胸が詰まりました。。

 

 

それから任務につきたくない、飛びたくない、と逃げようとする運動神経抜群のピエール。。

とんちゃん上司現れ部下たちと鼓舞する歌。

死ぬと分かっていても敵地へ向かうのは、家庭の暴力、辛いことから逃げていた過去の自分と決別するアルマンの歌でもあるようでした。。

 

 

1幕最後のマタの歌。。

 

前半は戦地へ飛び立ってしまったアルマンに絶望の気持ちを歌うのですが、

後半は彼との愛を信じて新しい道を行くんだ、という希望の歌に変わっていくのが好きです。

ちえちゃんはいつも苦しみを一人抱えつつ、日々、より良いものを客席に届けようと全身全霊でマタを表現していて

そういう姿がやはりマタと重なって余計に涙。。となりました。

 

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