今年初めて咲いたクリスマスローズ。

2年前、とても小さい株でもらったもので、

花がなかなかつきませんでしたが、

忘れた頃にひっそり咲いてくれました。嬉しい💕

 

日本人はクリスマスローズが好きですよね。

ご近所さんのお庭でも本当によく見かけます。

うつむいて咲く控えめな姿が日本人にはうけるのかも。

まだ花が少ない春の早い時期に咲くのも

花の色や形の種類が多いのも魅力です。

うちの庭にも3種類ほど植えてありますよ。

 

 

 

前から気になっていた映画をアマプラで観ました。

宮沢りえ主演の「月」という映画で、

重度知的障碍者施設「津久井やまゆり園」での

殺傷事件を題材にした作品です。

(原作は辺見庸「月」)

元作家で重度障碍者施設で働く洋子を

宮沢りえが演じています。

 

「津久井やまゆり園事件」

覚えていらっしゃいますか?

入所者19人という犠牲者を出しただけでなく、

(けが人も含めると被害者は45人)

「重度障碍者は生きている価値がないから」

という植松死刑囚の犯行動機に衝撃を受けました。

事件そのものがすでにインパクトが強すぎて、

映画としてどう描かれるのだろうと思いながら、

この作品を観ることにしました。

 

映画全体を通した共通のテーマは

「社会に不要な人間」なのかなと思います。

(わたしの個人的な感想ですよ)

 

事件を起こしてしまう「さとくん」の主張は、

重度知的障害者は言葉がないから、心もない。

(植松死刑囚は心失者と呼んでいました)

彼らは、幸せも感じないのだから、

生きる意味も価値もないというものでした。

 

そして、

過去に病気の子を亡くした洋子が再び妊娠し、

生まれる子どもに異常があったらと不安になり、

出生前診断や中絶をしようとしたことは、

障碍者を殺すことと同じことではないのかと

「さとくん」に指摘される場面もありました。

 

さらに、

新作が書けなくなった元作家の洋子や

ずっと評価されないアニメーターの夫も、

(ある意味)

社会から必要とされていないではないか

それでも、人は何かを信じて生きていく

という設定もされていたように感じました。

(これは深読みしすぎかも(笑))

 

やまゆり園事件が起きた時、

重度障碍者(心失者)は生きている価値がない

という元施設職員の植松聖死刑囚の主張に

大きな衝撃と怒りを覚えた人が大多数でしたが、

SNS上には、植松死刑囚を英雄視し、

同調するコメントが数多く寄せられました。

重度知的障碍者は、

生きている価値がない。生産性がない。

家族も苦しんでいる。税金の無駄遣い。

死ぬまで社会のお荷物・・・などなど

口にすることがタブーだった障碍者不要論。

植松死刑囚がいわば「パンドラの箱」を

自ら開けてくれたということなのでしょう。

 

「社会のお荷物」という視点でみれば、

障碍者だけでなく、高齢者だって、

年金や医療や介護において

現役世代の負担で支えられているので、

長生きすればするほど、

「社会のお荷物」となるのは避けられない。

生きている以上、老いない人はいないわけで、

病気やけがで中途障碍者にならないとは限らない。

だからこそ、

だれだって「明日は我が身」ということを

忘れてはいけないと思うのですが・・・・・

 

 

 

最後に神戸金史さんのFacebook投稿文を。

私の薄っぺらな感想よりも(💦)

こちらをぜひ読んで欲しくて載せました。

 

http://www.yuki-enishi.com/gekidou/gekidou-26.pdf