​​六花亭は私の大好きなお菓子屋さん。

頂き物のこの詰め合わせは、

いろんな種類が入っていて楽しい🥰

 

早速、一人お茶会を楽しみました。幸せな春のひと時です。

 

 

 

 

「統合失調症の一族」を読みました。

 

一言で言ってすごい本でした。

(語彙力乏しい‥‥😿)

途中で読むのがしんどくなって

中断したり、

また、先が気になって読み出したりし、

読み終わるのに1週間かかりました。

 

お読みになった方も多いと思いますが、

自分の記録として残しておきたいので

感想も含めて書き記しておきます。

 

ギャルヴィン家は10男2女の12人兄弟。

そのうちの6人が統合失調症です。

謎多き病である統合失調症の原因は

遺伝か、環境かという論争の中で、

これほどの規模の多発家系は稀有で、

多くの研究者たちに注目され、

貴重な情報を提供することになります。

 

結局、この本の中では、

遺伝か環境かという結論には、

辿り着かないのですが、

精神医療史としても読みごたえがあり、

統合失調症の原因やメカニズムを

解明するための多くの研究や

治療法・新薬開発の遷移が詳細に書かれています。

そして、こんなに長い間、

多くの専門家が研究を続けてきたのに、

解明されていないことの方が多く、

有効な予防法も治療法も見つからない

この病気の難しさを改めて感じました。

 

私的には、

統合失調症を引き起こしやすい

遺伝子の異常のある人に

環境的な何かがトリガーになって

発症に至るという説がしっくりきました。

 

このノンフィクションは、

家族の物語でもあり、

特に、

二人の娘(妹)の生き方が印象的でした。

 

まずは、上の妹のマーガレット。

兄たちが次々と発症し、

自分もいつか発症するかもという恐怖や

兄からの家庭内暴力と性的虐待という

悲惨なトラウマから逃れるために、

自分自身を救うために、

あえて、家族から距離をとり続けます。

 

反対に末妹のメアリー(リンジー)は、

「他者を愛することと

 助けることによってしか、

 トラウマからは平穏が得られない」

と兄たちを献身的に支えました。

そして、同病者の助けとなるよう、

自分たち家族を広く知ってもらうため

実名を公表し、本書を刊行させました。

すごい勇気と行動力です。

 

対照的な二人ですが、

どちらも壮絶な子ども時代を生き抜いた

真のサバイバー。

どちらが正しいかということではなく、

生き抜くため、自分を救うための

やり方が異なるということだと思います。

自分に合ったやり方、

自分はどうしたいのかという思い、

それは人それぞれなのでしょう。

 

ただ、末っ子のメアリーがいなければ、

この本が世に出ることはなかったでしょう。

 

 

長くなるので、

今回はこのへんで終わりにしますが、

視点を変えて、

(病気の当事者・両親・研究者・支援者など)

色々な読み方ができると思います。

 

手元に置いて何度も読み返したい本です。