我が家の庭の夏みかんです。

青い空と緑の葉っぱと

夏みかんのだいだい色の

コントラストがとても美しいです。

食べごろは、4月。

酸っぱい酸っぱい夏みかんですが、

ママレードにすると美味しいんです。

 

さて、長男の子ども時代の続きです。

同年代の他の子より

明らかに幼かった長男ですが、

私が必死で平仮名や数字を教え、

体操教室で集団行動を経験させ、

どうにか悪目立ちせず、

小学校に入学できました。

おっとりとした(ボーっとした)

同じようなタイプの友達もでき、

時間をかければ学習内容も理解でき、

それほど苦労なく、

小学校時代を乗り越えました。

特に算数は好きで得意教科でした。

一方、作文とか、感想文とか、

自分の考えを文章化することは、

とても苦手だったようです。

 

中学校では、

テニス部に入りましたが、

顧問の先生がすごく厳しくて、

部活動が辛くなっていきました。

とにかく大声で怒鳴る先生で

その声が怖くて仕方なかったそう。

長男には聴覚過敏があったようです。

だんだん元気がなくなっていく様子に

とても心配しました。

その当時は不登校の子も珍しく、

原則、部活動は全員参加だったため

やめるという選択はなかったので、

我慢を重ねて続けていたと思います。

「ミスしたらグランド100周」

と怒鳴られ、

長男は本当に100周走ろうと

部活動が終了した後も走っていました。

いつまでも走っている長男に気付いて、

「もういい。いつまで走ってんだ。」

と先生も呆れていたそうです。

 

それから、

親の私も信じられないようなことが

起きました。

定期テストのとき、試験監督の先生が

「試験中は離席も声出しも禁止です。

 用がある場合は黙って手を挙げなさい。」

といったそうです。

長男はテスト用紙がミスプリントで、

読めないところがあったので、

手を挙げて先生に知らせようとしました。

でも、その先生は、

事務仕事に熱中していて、

下を向いたまま、長男に気付きません。

長男は、「声を出さずに」「離席せず」

ずっと手を挙げて待っていたそうです。

・・・散々なテスト結果になりました。

 

もう、おわかりでしょう。

ASDの特性の一つである「字義通り性」。

そして、融通の利かなさもあり、

大人になるにつれて

いろいろな場面で苦労することになります。

 

 

高校時代は、さらに

人前で話すことが苦痛になりました。

失敗体験がトラウマになったらしく、

とにかく、人の注目を浴びることが

いやでたまらない。

そして、緊張して頭が真っ白になり、

何も話せなくなるのだそうです。

 

でも、そういう自分の弱さや失敗を

親には話さなくなりましたから、

そんなに辛い思いをしていたとは、

私も気づいてあげられませんでした。

 

高校の個人面談で、

担任の先生からそのことを知らされ、

長男は人前で話すことが致命的に苦手で

本当に苦痛なのだと初めて認識しました。

 

でも、まだ

「話し下手」で「緊張しい」は

長男の引っ込み思案な性格のせいで、

まさか「自閉症」が原因とは

思ってもみませんでした。

 

 

次は、大学・大学院時代のことです。