川柳草原No.134は第4回草原賞入選句発表号となっている。

 

「朱雀苑」竹内ゆみこ選

誕生日新芽は全部摘みました

否定語をぐっと奥歯で噛み殺す

罪はまだ流れてくれぬ昼の月

きょうもまた風に吹かれて少年は

ゆったりと和解のハグができました

なんとまあ憂鬱なのは顔である

つれづれに恋文書けばしぐるるか

 

第4回草原賞「雑詠」守田啓子選

引きつった表情筋の愛し方

 

互選王選手権「古」

いっこもん 古武士のような父だった

 

(編集後記)

▼毎日が日曜日である。朝一番、カレンダーの消し込みをする。そして何月何日何曜日と赤マジックで大書してホワイトボードに張り出す。きょうの予定とやるべきことを付箋に記入して貼る。ささいなことでもやりたいことを探して貼る。そして実行できた付箋を剥がしていく。ちいさな満足感が得られる。それでもあり余るときは源氏物語を書き写す。いまは須磨明石あたりだ。 (雅)