(↑中古あった)
家を買おうと決めた人が読むといい本かも。

著者の上念氏は30前に注文住宅を建て4年弱で売り1000万円の損失を出したらしい。
(投資で利益を出していた資金で建てたらしいのでマイナスにはならなかったらしいが)

『悪魔の誘い』『悪魔の棲む世界』『悪魔に取り憑かれている』
→不動産業界、そんなに悪魔おるん??

『中古住宅の評価というのはそれはそれは悲惨です。もう家としては扱われない。不動産世界における奴隷、家畜、それが中古住宅です。』
→熱量ありすぎやろ!

やばいくらいに怨念伝わってきた。


以下印象的なところ
・2040年に空き家率40%
・30年後の資産価値の予想なんて無理
・不確実なものを確実だと誤解するところから悲劇が始まる
・安藤忠雄氏の自宅は普通の3LDK
→まさかの巨匠の自宅が。
そして一言。
『みんな大変だと思うけど、がんばって住んでいますねぇ』
ちょっと笑えた。めっちゃ他人事やん(笑)
(ちなみに彼はプロボクサー志望でタイ遠征経験者らしい。色々ウケる。)


サブプライムローンやタワマン節税などちゃんとは知らなかったことも書かれていてなかなか面白かった。
私が気にしている『インフレになってきたらマイホームの方が得なのか』についてはもうちょっと突っ込んで書いて欲しかったな。
マンションの老朽化で買取機構ができるか?についても書かれていたけど、マンションの最後もどうお考えなのか知りたかったな。


あと、REIT(不動産の投資信託)を勧めていたけど…
私はオススメしない。
色んなのが混ざっててリスク分散できてるような気はするけど結局中途半端な商品。
うちはサブプライムローンの問題でちょっと痛い目にあったのもあって(一時期価値が半分以下になり元値に戻るまで10年かかった)これについては後ろ向き。


けど家って資産性ばかりだけじゃないしね。
ある程度損が出ると思って買うならいいと思う。
資産価値のない実家だけど私の心の中にいつもあって。
そういう場所を作れるっていうのはお金には替えがたいと思うんだよね。


ただ、買うなら長く住まないと。
初めの経費が大きいから。
それが一番ハードル高いんだよなぁ。