海上自衛隊の艦艇見学(堺市訪問その2) | gayasan8560のブログ

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南海線の高師浜駅をちょっとだけ見て、乗ってきた電車で折り返して羽衣駅に戻ってきました。本当は、このあと浜寺公園駅まで一駅だけ乗って、阪堺線に乗り換えて堺市の中心部に向かうつもりでしたが、なぜか浜寺公園駅を通過する急行に乗ってしまい、そのまま次の停車駅である堺駅まで連れていかれました。とりあえず堺駅で下車して、駅舎内にある観光案内所で堺市内の観光地図的なものを入手することにしました。
案内所では簡単な市内地図をもらえましたが、ちょうど今日が「堺まつり」の日であること、それに合わせて港で例年自衛隊の艦艇公開を行っていること、公開している港まで近くから送迎バスが出ていること、いつも送迎バス乗り場には行列ができていること、を案内所の人に教えてもらいました。そう聞くと、なんか行ってみないと損なような気がして、当初の予定にはまったくなかった海上自衛隊の艦艇公開をスケジュールに組み込むことにしました。
送迎バスは十数人しか乗れないマイクロバスでしたが、まだ朝10時という早い時間かつ雨模様の天気ということもあり、案内所の人がいうほどには行列も長くなく、10分ほどの待ち時間で、無事に2台目のバスに乗ることができました。バスに乗って10分もしないうちに、公開場所の岸壁に到着しました。もう目の前に自衛隊の艦艇が係留されています。今回は、「掃海艇つのしま」と「訓練支援艦てんりゅう」を見学することができるようです。

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まずは、小型の「つのしま」(写真左側)から見ることにします。隣には同じ掃海艇の「なおしま」が係留されていましたが、こちらは公開対象ではないようです。「つのしま」は阪神基地所属の艦艇なので、地元のフネになります。

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前甲板には機関銃が装備されています。掃海艇という性格から、これは敵艦を攻撃するというよりも、機雷処理に使うためのものでしょう。そういえば、船体は木造になっていましたが、これも磁気機雷に反応しないためのようです。

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もう片方の訓練支援艦の方は甲板と格納庫だけの公開でしたが、掃海艇の方は、操舵室も含め艇内の一部も公開されていました。興味深かったのは幹部用の浴室です。トイレも併設されており、けっこう広いスペースが確保されているわりに、一人用とはいえ狭い浴槽です。やはり今でも船の上では水は貴重なのでしょうか。ドアに貼ってあった浴室使用表を見ると最大8人程度で共用するようですが、毎回お湯を入れ替えないのだとすると、最後の方はほとんどお湯が残っていないのではと心配になります。

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公開しているもう1隻は、訓練支援艦の「れんりゅう」です。こちらは、普段は呉にいるようなので、わざわざ出張してきたのでしょうか。「つのしま」が掃海”艇”だったのに対して、「てんりゅう」は訓練支援”艦”ということで、少し大きめの船になります。訓練支援艦とは、無人標的機を発射、管制するのを目的とした船で、その無人標的機に対して他の護衛艦がミサイルや砲による対空訓練を行うそうです。

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格納庫の中では、てんりゅうが発射する無人標的機も展示されていました。写真の奥の人だかりは、てんりゅうグッズの販売を行っているものです。Tシャツやら帽子やら売っていました。ガラケーからスマホになってストラップが売れなくなったと販売担当の隊員がぼやいていました。艦隊これくしょんの「天竜ちゃん」フィギアでも売っていたら人気になると思うのですが。

予定外ではありましたが、なかなか充実した自衛艦公開を堪能したあと、また送迎バスに乗って堺駅に戻ります。こんな早い時間(11時)に帰る人は少ないようで、帰りは待ち時間無しでバスに乗れました。