欧米ゲイリブ団体 | ゲイ バックパッカー 世界一周の旅♪

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こんにちは。

ヒロです。

今回は、ゲイリブについての話です。

僕は、同性愛差別の激しい欧米で人権や差別を撤廃するために闘ってきたゲイリブ活動家を尊敬します。

なぜなら、彼らは、僕には無いものを持っているからです。

振り返れば、僕は15才の頃からゲイバーやclubで遊びほうけて、リブ活動とは無縁の人生でした。

しかし、最近、このゲイリブ団体が欧米に限らず中東、アジア、アフリカで同性愛者差別を無くすために闘ってることについては疑問を感じぜざるえません。

問題は、その手法です。

彼らが「自分たちが正しい、お前らは間違ってる」と言わんばかりに、欧米ゲイリブの考え方や物差しを、これらの地域に押し付けているように、僕の目には写るのです。

皮肉にも、それは同性愛者差別の激しいキリスト教文化圏で、ストレートがゲイに対して「自分たちが正しい、お前らは間違ってる」と言わんばかりに自分たちの考え方を押し付けてきたのと同じようにです。

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世の中には、欧米が「ゲイ先進国」だと考える人が多いです。

その反対に、「中東はゲイに対して厳しい環境である」と認識している人が大半です。

ことあるごとに、イスラム圏での同性愛者差別が欧米ゲイリブ団体の間で語られます。

その結果、サンフランシスコのゲイパレードで「中東での同性愛者差別を無くそう!」と書いたプラカードを頭からぶら下げた裸のオカマが街を練り歩くという現象が起きます。

その当事者は、

中東を訪れたこともない、

アラブ人とSEXしたこともない、

アラブ人の友人が1人もいないにも関わらず、

「中東のゲイ差別」について語るのです。

私は、これに強い違和感を感じます。

そもそも、欧米のゲイリブに関わるような連中は白豪主義に陥っていて「アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリアあたり」を世界の全てと考えています。

逆に、「アジア、アラブ、アフリカ」などには目もくれません。

彼らに言わせれば、これらの土地はゲイ差別が激しく、社会に受け入れられてない、とのことです。


例えば、ここにゲイフレンドリーな国ランキングがあります。

それによると、

1位オランダ
2位ベルギー
3位スペイン
4位カナダ
5位南アフリカ
6位ノルウェー
7位アメリカ
8位デンマーク
9位スウェーデン
10位アイスランド


このランキングには、中東諸国はもちろんのこと、ゲイにあれほど優しいタイやフィリピンさえもランクインしていません。

これじゃ、まるで「若い白人の男とデキやすい国ランキングじゃないか?」と疑ってしまいます。

だから、調べてみると、ありました、「イケメンのゲイが多い街ランキング」

それによると、

1位ストックホルム
2位アムステルダム
3位ニューヨーク
4位リスボン
5位ブエノスアイレス
6位シドニー
7位マドリード
8位ベルリン
9位ミラノ
10位テルアビブ


この2つのランキングは、見事に似たような名の国が並んでいるじゃありませんか!

その他にも、世界の「ゲイビーチ10選」や「同性婚をあげるのに良い国」ランキングなども存在しますが、すべて似たような名前の国ばかりです。

唯一の共通項は「白人が多い国」という事実です。

世の中には、この手の出鱈目な情報を、真実だと考えてしまう人がいるから驚きです。

特に、欧米コンプレックス丸出しの外専ホモなんて、こういうランキングを持ち出してきて、「これだからアジアはダメなんだよね…」と平気で口にします。

例えば、その人が20代の若者なら仕方がないでしょう。

なぜなら、若者は、純粋で人生経験が浅いため物事を多角的に捉えることのできない人も多いからです。

しかし、30才超のいい年した大人が、こんな出鱈目な情報を自分の頭で考えもせずに鵜呑みにするのは、いかがなものかと思いますね。

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ところで、彼らの言う、「ゲイが社会に受け入れられる」の定義は何でしょうか?

その一つが、カミングアウトが受け入れられる社会です。

日本人は、欧米でのカミングアウトが容易だと考えてる人が多いのですが、これは事実と異なります。

欧米でもカミングアウトは決して容易ではありません。

実際、都市部在住の一部を除いて、ほとんどのゲイがカミングアウトしていません。

例えば、ゲイ出会いSNS、GRINDERなどをヨーロッパの地方で開くと、7割のゲイは顔を隠した写真を掲載してます。

なぜでしょうか?

なぜなら、それ程までに、同性愛者に対する差別が激しいからです。

ゲイのカミングアウトが難しいのは世界共通です。

世界広しと言えども、「自分の息子がゲイだと知って手放しに喜ぶ親」は何処の国でも少数派なのです。

その他に、ゲイが社会に受け入れられている定義として、ゲイバー、ゲイサウナ、ゲイクラブなどのゲイ関連施設が充実していることが挙げられます。

確かに、南アジア、中東、アフリカには、これらの施設が少ないです。

しかし、これは、ゲイ以前の問題で、

そもそも、そういうライフスタイルが存在しません。

これらの社会は保守的で、一部バーやディスコも存在するのですが、

金持ち用で、一般人に、それらを利用するライフスタイルがありません。

その結果、当然、ゲイバーも存在しまません。

だから「男とデキないのか?」と問われると、そうでもないのです。

このブログに書いてきたとおり、街で気に入った男がいれば声をかければよいだけです。

これは、この地域だからこそ、できることです。

保守的なアメリカ南部やオーストラリアの田舎で同じことをしたら殺されるかもしれません。

実際、この地域では、ヘクトクライムという同性愛者を狙った襲撃事件が頻発してます。

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海外旅行を始めた頃、相手がホモかどうか気にせずに、声をかけるのには抵抗がありました。

なぜなら、そのような出会いに慣れていなかったからです。

日本で、男と出会うためにはゲイバーやハッテン場など仲間が集まる場所に行かなくてはいけません。

しかし、街で気に入った男に声をかけるのに慣れてくると、

逆に、わざわざ男と出会うためにゲイバーなどの特殊な施設に行くことが面倒臭くなってきました。

なぜなら、そのような出会いは不自然だと感じるようになったからです。

これ、考えてみれば当然ですよね。

勘違いしないで欲しいですが、ゲイバーやハッテン場を否定するつもりはありません。

あれは、あれで素晴らしいものです。

しかし、ホモが、相手がノンケかホモか気にせず、まちで男に気軽に声をかけられる社会というのはある意味理想的ではないでしょうか?

そのような社会が、欧米のゲイリブ団体が散々こき下ろしてきた中東、アジア、イスラム圏に存在したのです。

もちろん、これらの地域が理想郷とは言いません。

当然、ゲイに対する偏見や差別は根強いものがあります。

しかし、欧米の同性愛者差別の激しさに比べれば遥かにマシです。

もちろん、これらの地域にも「同性愛は欧米の悪しき習慣であり、我々の国には存在しない」などと平気で口にする現地人がいます。

現地で、こういうことを平気で言ってのける人たちが、どういう人たちか知ってますか?

彼らは、欧米式の高等教育を受けた富裕層です。

中東の富裕層の家庭では、子供たちを欧米に留学させるのは一般的ですが、

皮肉なことに「人権意識が強く同性愛者に対して優しいはずの欧米式教育」を受けた彼らこそ、ホモを最も嫌っているのです。

なぜでしょうか?

なぜなら、彼らは、ホモSEXの経験が無いためです。

発展途上国というのは、どこでもそうなのですが、貧富の差が激しく、富裕層は特権階級として王族のような暮らしをしてます。

女が欲しいと思えば、自国で、春を売る女はいくらでもいるし、

仮に、自国で難しいのであれば、タイあたりに遊びに行けば良いだけの話です。

実際、タイのパタヤには、Sunee地区の隣にアラブ人地域があります。

そこにたむろしている連中を見ると、大学生くらいのアラブ人がゴロゴロいるので驚きますよ。

そんな彼らは、ホモSEXの経験は無く、「ホモSEXなんて、とんでもない!」と考えてます。

その逆に、一般庶民はホモSEXに大変寛容です。

なぜなら、彼ら自身が多かれ少なかれホモSEXを楽しんだ経験があるからにほかなりません。

アラブ地域では、ノンケがホモSEXを楽しむのは珍しくもなんともありません。

イスラム地域は、同性愛の文化が伝統的に根強く、大昔から現代まで、それは脈々と受け継がれてます。

これは公然の秘密なので、皆、大っぴらに口にはしませんが、ほとんどの男が隠れてホモSEXを楽しんでます。

欧米のゲイリブ団体が、そのような現地の伝統や風習を無視して、自分たちのやり方を押し付けても失敗するのは当然です。

これはあまり知られていない事実かも知れませんが、欧米ゲイリブ団体は、イスラム圏での同性愛者差別を無くすために資金を提供しています。

しかし、欧米のゲイリブ団体が、
どれほど金を提供しても、中東で一向にゲイリブ活動が進まないのは、政府や宗教が…という一端もありますが、何より現地ホモが男探しに、それほど苦労していない、という理由が最も大きいと思います。

僕は、アラブ、南アジア、アフリカで欧米式のゲイリブが進むと、

ノンケとSEXする自由も、

街で気に入った男の子に声をかけられる自由も、

ジジイになっても少しのチップさえ払えば現地の若者が相手してくれる自由も、

すべて失われてしまうのではないだろうかという危機感を抱いてます。

そして気づけば、欧米のような閉鎖的なホモ社会を生み出し、

下手にノンケに声をかけようものなら、殺されかねない状況を作り出してしまうような気がするのです。

僕は、欧米のゲイリブすべてを否定しません。

同性愛者の人権を獲得し、差別を無くすことは、それはそれで必要なことだと思います。

しかしながら、どれほど頑張ったところで、イスラム教でホモは許されない、という建前からイスラム社会が成り立ってる以上、

そのような権利を獲得できる見込みは薄く、

それどころか、欧米社会のホモを極端に嫌う部分だけがイスラム社会に流入して、

今まで公然の秘密として存在していた伝統的な同性愛文化が消え去り、

その結果、欧米社会のようにノンケはホモを毛嫌いし、

その反面、同性愛者の権利は社会で全く認められない、

という現地のホモにとって最悪のストーリーが待ち受けてるような気がするのです。

少なくとも、欧米のゲイリブ団体の連中には、

何を根拠に出してるか分からないような出鱈目な情報を鵜呑みにするのではなく、

アラブ世界を自分の足で踏み、

現地人とSEXして自分の頭で考え、

自分の経験から中東でのゲイ差別について語って欲しいですね。

僕は、「ゲイ」という言葉も、意味も知らないようなアラブの若者が大好きで、何度もSEXしました。

元来セクシャリティは非常に曖昧なもので、ストレートとゲイをきっぱり分けること自体不可能ですが、

ストレートとゲイをきっぱりと分ける、不自然な欧米式の教育を受け、

アラブの若者が「ゲイ」の意味を知り、毛嫌いするようになれば、それは悲しい限りです。

近い将来、それが現実の話とならないように願うばかりです。