久しぶりの投稿になります

不定期更新と言ったものの、面倒くさくなると全く更新しなくなるのをどうにかしたいですね、、




さて今回は、飼育しているワラストンツヤクワガタが雌雄ともに羽化したのでざっくりと産卵~羽化までをまとめていきたいと思います



【飼育年表】

ワラストンツヤクワガタ/マレーシア:キャメロンハイランド 19マイル産

2020年6月、むし社さんにて購入

2020年7月~ 孵化(200、400プリカ管理)

2020年8月下旬~ 2齢に加齢(850プリカに移し替え)

2020年9月中旬~ 3齢に加齢(個別飼育に以降、2300ボトルに移し替え)、約3ヶ月事にマット交換

2021年1月上旬~ メス繭入り

2021年3月上旬~ オス繭入り

2021年3月中旬~ メス蛹化

2021年4月中旬~ オス蛹化

2021年5月上旬~ メス羽化

2021年6月上旬~ オス羽化





ツヤクワガタの野外品は大抵同居させなくても産卵することが多いので、今回も同居させずにセットしました



セットには発酵の進んだ微粒子マットを気持ち水分多めでふんわり詰めた、典型的なツヤクワガタのセットになります

組んでから2週間ほどでこのように土玉が作られます

ツヤクワガタはこのように土玉を作り、その中に1つあるいは2つほど卵を産んでいることが多いです



2週間毎に、ケースから土玉がゴロゴロ出てくるのでワラストンはツヤクワガタの中でも産卵が容易な部類の様です(セットは小ケースにて行いました)


採卵した卵は約2週間で孵化します



ツヤクワガタの若齢幼虫は環境の変化に弱いので、3齢初期まで多頭飼育を行います
孵化した幼虫は1ヶ月程で2齢に成長します


ここで、200~400サイズのプリンカップだと手狭になるので、深さのある850サイズのプリカに移し替えます
幼虫自体が坑道を形成して土が固まっているので、崩さずプリンのように押し出して移し替えます

移し替えから約1ヶ月程で3齢になる個体が増えていきます
3齢になると頭幅が目に見えて肥大するので判別は用意です、
この時期に雌雄判別を行いますが、卵巣は見えないので頭幅で判別します
オスは少なくとも13ミリ~、メスは9ミリから10ミリ程であることが多いです


この時期で個別飼育に切り替えていきます
今回はオスもメスも2300ボトルで管理しましたが、メスは1500ボトルでも充分そうです

また、ボトルよりもケースタイプのものを使った方がマット交換が楽になる気がします
というのも、ツヤ幼虫は坑道を作り成長していくので、坑道を壊す(マットを全交換する)と坑道の再構築や環境変化によって痩せてしまったり最悪落ちてしまう事もあります
そのため、マット交換の際は坑道を残しつつ1部古いマットを取り除き新しいマットを追加する、継ぎ足し式の飼育を行っていくことになります


このように上下左右に坑道を作っていることが分かります
幼虫はこの坑道を行き来しながら成長していき、孵化から半年~8ヶ月程するとメスが繭入りし始めます
オスは早くて8ヶ月~10ヶ月程で繭入りします



繭入から前蛹になるまで1、2ヶ月程かかるので、繭に穴を開けて中を確認する際には注意が必要です
振ってみて中でコロコロ音がするようになれば、前蛹か蛹の可能性が高いです(音がしても完全に前蛹になっていないこともあるので注意が必要です、、)


穴を開けてから約2週間ほどで蛹化するので、完全に前蛹になってから約1ヶ月~1ヶ月半、繭入から3ヶ月程で蛹化するようです



蛹化から1ヶ月強、採卵から約1年でいよいよ羽化になります
下の写真は羽化直前の蛹になります


この状態から、1日2日で羽化してきます



羽化した新成虫は管理温度にもよると思いますが、2、3ヶ月程で活動を開始します
寿命自体はそれほど短くはなく、1年ほどは生きることが多いです


ツヤクワガタは飼育が比較的難しいという印象が強く敬遠されがちですが、成虫は大きくなるとかっこよく幼虫飼育もほかのクワガタとか違った面白さがあるので是非とも多くの人に体験して頂ければ幸いです


ここまでざっくりと飼育録をつらつら書いてきましたが、思ったより長くなってしまいました、、
最後まで目を通して頂き有難うございます、今回はここで失礼させて頂きます🙇‍♂️