昨日は、午後から札幌開成で開催された学校公開、講演会等に妻と共に参加してきました。長男入学前の入試説明会から始まり、この5年余りの間で、入学式や学校祭など、毎年いろんな形で学校・公開行事があったのですが、コロナ対策や仕事の関係でほとんど欠席、特に講演会については私は初めての参加となりました。妻は仕事のシフト休みなどをとって何度か参加しているので、話には聞いていましたが、生で聴講してみて改めて感じたことを書かせていただきます。

 今回は学校行事などで色々とお世話してくださっているPT会が主催した保護者対象の講演会で、240名超の方々が参加していたようです。私たちは前半の進路説明会と卒業生による講演会のみの参加で中座しましたが、その中で得た情報を若干ご紹介します。札幌開成を受験予定のご家族の方々の参考になればと思います。

 さて、今春の卒業生7期生は81名が国公立大学に合格、入試形式別では総合選抜型・学校推薦型33名、前期28名・中期3名・後期17名が合格したとのことでした。担当の先生曰く、「33名>28名」の成果は札幌開成の特徴でもある6年間一貫教育、課題探求型学習ならではの成果であると強調しておられました。特に、札幌開成生は「答えのない問いに向き合い探求し続ける姿勢を養うことで大学受験のようなページをめくるとすぐ答えが書いてあるような受験勉強が簡単に思えていて、大学入試の受験勉強の方がある意味楽だ」、という声を聞く、と述べられたことが何よりも印象的で、親としてOBとして、へー、でした。

 ちなみに、学校としては、進学校ではない、大学入試は目的ではない、ということを匂わせつつ、今年の共通テストの平均点は札幌の南と北にある某進学校の次に点数が高かったことをあえて披露してました。公立で南北の次なら中々の成果でしたね。また、これらの進学校にHANAI国際バカロレア資格を認定できる札幌開成の十八番の海外大学合格数は、4期生では1名、5期生が17名、6期生で16名、そして7期生が4名の合格者を出し、そのうちの一人が世界大学ランキング2位のスタンフォードだったということも大きな成果のようです。留意事項としては、ほぼ全ての生徒さんが奨学金取得とセットで志望し合格、進学を決めている、とのことでした。昨今の円安の影響もあってのことのようですね。

 その後、5期生の卒業生の方が講演して下さいました。現在、日本の超一流国立大学3年生でこれから就活に入る学生さんでした。たまたま、東南アジアの交換留学先から帰国してそのインターバルに講演者として抜擢されたそうです。DPの習得生なので、最も優秀なカテゴリーの生徒であり、この札幌開成のスターOGさんの講演はプレゼンもわかりやすくとても参考になりました。ただ、在籍している愚息たちにはなかなか手の届かない存在なのかなあ、なんて考えながら聞き入っておりました。帰宅して長兄と次男の開成コンビにこの話しをしたところ、長男はDP生はレベチで雲の上の存在、次男は全くピンときていない感じでした。長男は翌日の北大祭と翌々日の全国模試、その後の学校課題で頭がいっぱいいっぱい。部活大好き人の次男は翌日の部活の準備と接続制限時間をフルに活用したゲーム三昧で、優秀な先輩のサクセスストーリーはすっかり上の空でした。苦笑 私があえて心に残った一言は、LIFELONG LEARNERでした。自分も普段何気なく使っている言葉であり、開成中でも誰もが口にする言葉なのですが、彼女の講演の最後の一言に、私自身もその重要性に改めて気づいた、という点でとても成果のある良い講演、プレゼンだったと思います。