船舶免許には複数の種類があるのは、ご存知の方も多いでしょう。まずエンジン付きボートやヨットを操縦するための1級と2級があります。1級と2級の違いは、航行海域の違いによるもので、1級は岸から5海里以上の外洋、2級は5海里以内の沿岸で操縦ができます。それから水上バイクに特化した水上バイク免許(特殊小型船舶免許)、湖でバスフィッシングをする時のための湖川小出力限定免許があります。免許はすべて試験を受けて取得します。学科試験と実技試験の他に身体検査もあり、視力や色覚や聴力を調べられます。やはり船舶を操縦する以上、最低限の視力や聴覚が求められるからです。それから身体機能に障害がある人でも、それが軽症で操縦に問題がないと認められれば、船舶免許を取得することができます。ところで試験の準備ですが、3つの方法があります。まず免許スクールに通い、学科と実技の講習を受ける方法です。講習日程や講習料などは、スクールによって違います。中には、オンラインで受講できるスクールもあります。また学科試験の勉強は独学で行い、実技だけ講習を受けることもできます。実技はボートや水上バイクを操縦するので、独学では限度があるからです。それから国土交通省に登録されている、登録小型船舶教習所で受講する方法があります。ここでも学科と実技の講習が行われ、既定の課程を修了した後に修了試験を受けます。この試験に合格すれば、国家試験が免除されます。免許は操縦免許証と呼ばれ、5年間有効です。