【合計42万人の衝撃】子どもたちの「心のSOS」に、大人は正面から向き合えているか
現在、日本の学校に通う子どもたちの数は、小学生が581万人、中学生が310万人、高校生が287万人。一方、学校に行けない状況にある不登校生の数は、なんと42万人!小学生:約13.7万人(44人に1人)中学生:約21.6万人(15人に1人)高校生:約6.8万人です。計算上、中学校ではもはや「1クラスに2人以上」が不登校という深刻な状況です。◆充実するシステム、増え続ける数字国や自治体も、決して手をこまねいているわけではない。サポートシステムは出来上がり、相談窓口や通信制などの新しいタイプの学校も増えた。臨床の現場や支援体制も、以前に比べれば格段に充実してきたはずだ。だが、なぜ数字は増え続けるのか?不登校になってからの「事後サポート」はもちろん大切だ。だが本来、教育に求められるのは、その手前で食い止めることではないのか。子供達が苦痛なく、学校に行けるが当たり前だと思える環境を完備することが第一ではないだろうか。◆「入り口」にある本当の原因不登校のきっかけは、一概には断定できない。誰かの不用意な一言や、悪気のない行動が子供を深く傷つける例もあるだろう。だが、もっと手前の「入り口」に、本質的な発端があるように思えてならない。その大きな原因の一つは、先生が子供の中に深く分け入らなくなってしまったことただ、現代の学校現場は多くの制約に縛られている。 個人情報の過剰な保護 不審者やトラブルへの警戒 リスクを避けようとする慎重さこれらを意識しすぎるあまり、大人が子どもと「正面から対峙する能力」を失いつつあるように見えてならない。◆私達が失ってしまった大切なもの学校という苦行を終えれば、雲が晴れたようになるわけではない。今の子供達を見ていると、その細胞までもが窮屈そうに縮こまっているように私は感じる。そして、この窮屈な社会を作った原因は、我々大人にあるのだ。私が小さかった頃、日本は戦後10年かそこらで、今よりずっと貧しい時代だった。でも、周囲の大人も子供もみんな優しく、楽しそうで、生きる活力に満ちあふれていた。現代の私達は、物質的な豊かさと引き換えに、何かとんでもなく大切なものを見失ってしまったのではないだろうか。子供達の笑顔を取り戻すために、今こそ大人が変わる時だ。