玉石混淆(ぎょくせきこんこう)という言葉がある。
優れたもの(玉)と劣ったもの(石)が
区別なく入り混じっている状態を指す四字熟語だ。
昔、私が居た大手塾は、
『玉石混淆を廃する』のが基本方針であると明言した。
この場合の玉と石は
成績の良し悪しだけの区別である。
進学塾なので当たり前と言えばそうかもしれない。
しかし、どこかで
成績と人間的価値を混同しているところがある。
でも、これ
優秀児の周りでは常識である。
『混ぜてほしくない』というのがそういう人達の本音である。
私にはこの考え方が到底受け入れられない。
成績が優秀であるだけで
人間性の伴っていない人物を
私はたくさん見てきた。
そういう人は
落ち目になるとみんなからそっぽを向かれる。
そもそもその人間性に惚れて群がったわけではなくて
利が利を呼んだだけであるから
実に当たり前の話だが。
ただ、ここでツッコミを入れるなら、
それなら周囲は端からそっぽを向いておけよ、とも思う。
優秀だ優秀だと煽てて調子づかせるから
思い上がるのである。
周りに助けられなくとも
自力でなんでもできると思いあがるのなら
やってみればよい。
ところがどっこい
人間社会ではそうはいかないものだ。
わかりやすく言うのなら、
玉も石も、清も濁も
合わせて、混ぜて
人間社会は前に進んでゆくのだ。
その中で自浄力が沸き上がってくるかどうかで
その集団の価値が決まる。
優秀な人は往々にして
できない気持ちがわからない。(まぁ、逆も同じなのだが)
だがそれを以って人間的資質に欠けると烙印を押した時点で
その優秀な人物も同列、
いやそれ以下の愚人になるのである。
勉強ができる=エライという認識を
覆すべきだと子供達に教えている。
勿論、吠えるだけではいけない。
しっかりと努力を積むべきではある。