このぬいぐるみ、ガチャ美が生まれた頃に
買われたもの。




今は亡き、祖父が買ったもの。


ガチャ美の親戚はみんな男です。

ガチャ美、祖父は二回結婚したけれど
4人の子供はみんな男。

孫もみんな男。


そんな中、ガチャ美が初めての
待望の女の子でした。


祖父は明治生まれの超堅物。
武士!


男子、三年肩頬。

という考えのポーカーフェイスだったそう。

笑わない、喋らない。


飯、風呂、寝る。
しか言わない。


元、軍医だったため
それはそれは厳しい人。



そんな、じーさんが

女の子が生まれたと聞いて

ふっ  と 声を出して笑ったそう。


父いわく、電話口だけど初めて声を出して笑ったのを聞いたそう。


そして、初めてのご対面。

祖母が、このぬいぐるみを渡してくれたそう。


祖母いわく、何にも言わず机に
袋をポンと置いたそう。

祖母が、何か聞いたら

祖父
ガチャ美にやれ。

の、一言。


祖母が開けたらビックリ

しろくまのぬいぐるみが入っていた。


祖父がどこかおもちゃ屋で
買ってきたのだ。


堅物のじーさんが、どんな顔で
どんな思いで、しろくまを選んだのか。

可愛いやないかい。

ばーさんを連れて行かず
一人で買いに行く。


気恥ずかしかったのか
あまりにも嬉しくてすぐ買いに行きたかったのか。



という、とても大事なぬいぐるみです。


インドネシアにも、連れていきました。
いつも一緒です。



30年、、、くさい。

何の匂いやと思ったら
このぬいぐるみ。


初めて洗濯しました。

ネットを何重にもして。

少し匂いがとれました。

これからも、大事にします。


祖母ですら、プレゼントを貰ったことないそう。
子供、孫誰一人プレゼント貰ったことない。

プレゼントを貰った、唯一の女照れ