先日、久しぶりに
地元の同級生達と飲みにいき、
二軒目に昭和カラオケスナック
の店にはいりました。

二十代の頃⋯
サザンや浜省の曲にまぎれ
意味もわからないくせに
古めかしさが気に入っていた
河島英五さんの歌。

マイクがまわってきて、
親友にリクエストをもらったのは
なつかしい「野風僧」。

~お前が二十歳になったら
酒場で二人で飲みたいものだ~

歌い出し直後に皆が
あ⋯と。そういえば、

父親と息子の歌だったっけ。


~いいか 男は
生意気ぐらいが丁度いい
いいか 男は
大きな夢を持て~

誰も何も言わず前を向き、
ただただ大きな声で
一緒に熱唱してくれた
有り難さ。



息子ヨシが入院中、

オレこんなカラダに
なっちゃったから
ニートになろうかな?

と言ってきたことが。


そんな心配しなくてもいい!
必ず治るから!と
ひどく悲しくなって
色々と大きな声で言ってしまった。

けれど、その時の
ヨシの顔を今思い出すと
けして暗くはなかった。

どちらかというと、
いつものイタズラな
眼をして笑っていた。

たぶん、YouTubeで知って
憧れていたニートというものに
堂々となれるんじゃ?
と嬉しがっていた顔の気がする。



写真は病院の売店で
店番をさせてもらった時。

この写真を見るたび⋯
どんな仕事をしても
この子は楽しくやれただろう

と想ったりしています。