
娘部屋の蛍光灯が切れたので
LEDのシーリングライトに
交換することにしました。
元は姉弟の子ども部屋。
ヨシは、生まれてから
亡くなるまでずっと
この照明に照らされて
生きていたんだな。
⋯そう惜しみながら
照明器具を外すと、
天井にどす黒い
ベタベタした物体が!?
後で調べたら器具安定用の
スポンジが劣化したものでしたが
そんなわけないのに一瞬⋯
これが原因で
ヨシは病気になったのでは?
とあのとき何度も繰り返していた
疑心暗鬼な狂気が
再び蘇ってきた感覚でした。
◇
写真は、いつも一緒に寝ていた
ワニのぬいぐるみ。
ヨシがまだ言葉も話せない頃⋯
家族旅行で泊まったホテルでの
輪投げイベントでヨシがゲットした
人生初の大物景品。
本当は投げた輪っかも
全然とどかなかったけれど、
優しい担当の方が
おまけしてくれたのです。
自分の背丈より大きいワニを
誇らしげにひきずりながら、
部屋に帰って抱きついたまま
眠りにおちて⋯
それから病気になった歳まで
旅行先まで持って行くほど
ずっと一緒でした。
◇
ヨシが希少癌で入院した時、
医学的に説明されても
腑に落ちず
何が原因で
病気にさせてしまったのか⋯
いろんな物や人や神を疑い、
そして、ヨシの大事な
このぬいぐるみまで
内緒で処分してしまった。
⋯売り場でみる緑色のワニは、
いつも懐かしい温かさと
自責の痛みを感じさせます。