娘部屋の蛍光灯が切れたので
LEDのシーリングライトに
交換することにしました。

元は姉弟の子ども部屋。
ヨシは、生まれてから
亡くなるまでずっと
この照明に照らされて
生きていたんだな。

⋯そう惜しみながら
照明器具を外すと、
天井にどす黒い
ベタベタした物体が!?

後で調べたら器具安定用の
スポンジが劣化したものでしたが
そんなわけないのに一瞬⋯

これが原因で
ヨシは病気になったのでは?

とあのとき何度も繰り返していた
疑心暗鬼な狂気が
再び蘇ってきた感覚でした。



写真は、いつも一緒に寝ていた
ワニのぬいぐるみ。

ヨシがまだ言葉も話せない頃⋯
家族旅行で泊まったホテルでの
輪投げイベントでヨシがゲットした
人生初の大物景品。

本当は投げた輪っかも
全然とどかなかったけれど、
優しい担当の方が
おまけしてくれたのです。

自分の背丈より大きいワニを
誇らしげにひきずりながら、
部屋に帰って抱きついたまま
眠りにおちて⋯

それから病気になった歳まで
旅行先まで持って行くほど
ずっと一緒でした。



ヨシが希少癌で入院した時、
医学的に説明されても
腑に落ちず

何が原因で
病気にさせてしまったのか⋯

いろんな物や人や神を疑い、
そして、ヨシの大事な
このぬいぐるみまで
内緒で処分してしまった。

⋯売り場でみる緑色のワニは、
いつも懐かしい温かさと
自責の痛みを感じさせます。