写真はヨシが
スケート体験教室に通った時のもの。

最初は、はしゃいでいたけれど
何度も転んで
いつの間にか笑顔が消えていた。

僕はリンクの外から
心配で見守っていたけれど、

頑張り屋のヨシは
泣きごと一つも言わずに
・・・とここまで書いていたら

ンナワケないし!

と、どこからかヨシの笑い声

そうか・・・と、
眉の間にシワをよせて
思い出してみる。

そうそう・・・
ヨシも思いっきり
嘆いていたっけな。

青く腫れた膝をみせて、
「こんなんなった~!」
と痛い痛いと嘆いていた。
怒ってもいた。

・・・ヨシが亡くなってから
過ぎ去った悲しい時間が

いつの間にか
思い出を穏やかな・・・
哀しくも美しいものに
していた。

そういや、ヨシに
もうスケートやめるか?
ってきいたら
首を振っていたっけ。

「でも滑るの楽しいから!」


彼方・・・彼岸から
リンクの中を
見守ってくれている人々は、
どんな顔をしている事でしょう。

リンクの中は転ぶところ
だから泣いても嘆いても
いいんだよ

無理して
立ちあがらなくてもいい

パパ、笑顔にならないと
僕らが悲しむとか思っているでしょ

悲しむとかもない
もうそれ超えちゃってるしw

いま僕ドヤ顔してるけど
もうドヤも超えちゃってるしw

あと待ってるとかもない
時間すら超えちゃってるからね

だって、さっきも
ここのパパ(同時存在)と話してたよ

で、またそっちを滑りに
リンクにいっちゃった

もう八千回目ぐらい・・・