
写真はヨシが
スケート体験教室に通った時のもの。
最初は、はしゃいでいたけれど
何度も転んで
いつの間にか笑顔が消えていた。
僕はリンクの外から
心配で見守っていたけれど、
頑張り屋のヨシは
泣きごと一つも言わずに
・・・とここまで書いていたら
ンナワケないし!
と、どこからかヨシの笑い声
そうか・・・と、
眉の間にシワをよせて
思い出してみる。
そうそう・・・
ヨシも思いっきり
嘆いていたっけな。
青く腫れた膝をみせて、
「こんなんなった~!」
と痛い痛いと嘆いていた。
怒ってもいた。
・・・ヨシが亡くなってから
過ぎ去った悲しい時間が
いつの間にか
思い出を穏やかな・・・
哀しくも美しいものに
していた。
そういや、ヨシに
もうスケートやめるか?
ってきいたら
首を振っていたっけ。
「でも滑るの楽しいから!」
◇
彼方・・・彼岸から
リンクの中を
見守ってくれている人々は、
どんな顔をしている事でしょう。
リンクの中は転ぶところ
だから泣いても嘆いても
いいんだよ
無理して
立ちあがらなくてもいい
パパ、笑顔にならないと
僕らが悲しむとか思っているでしょ
悲しむとかもない
もうそれ超えちゃってるしw
いま僕ドヤ顔してるけど
もうドヤも超えちゃってるしw
あと待ってるとかもない
時間すら超えちゃってるからね
だって、さっきも
ここのパパ(同時存在)と話してたよ
で、またそっちを滑りに
リンクにいっちゃった
もう八千回目ぐらい・・・