今週、ヨシの月命日に
妻の父親が亡くなりました。

物静かで、質素だけれど
とてもあたたかい笑顔をされていて
初めて会った時から
僕は親しみを感じていました。

僕の娘も、亡くなったヨシも
この義父をジージーと呼んで、
随分可愛がって頂いたのですが
実は血の繋がりはありません。

三人の子供がいた義母の
再婚相手だったからで、
義父には血の繋がりのある
子供も兄弟もおらず、
お葬式には義父側の親戚は誰ひとり
きませんでした。

でも僕の妻を含め三人の子供達は
・・・呼び名こそ、お父さんでなく
「オッチャン」でしたが、
実父よりも大きな愛情を
義父に持っている事が、
ひしひしと伝わってきたものです。

・・・ヨシが小児病棟に入院中、
尋ねてきてくれた義父に、
「身体大丈夫ですか?」と聞くと
「全然元気やで!」と微笑んでいたけれど、
その時は、もう癌の転移が見つかっていて、
壮絶な闘病生活だったに違いありません。

でも、病気のヨシを看病する僕、
そして喪中の僕を気遣って、
死ぬ日までずっと本当の事を
隠し通してこられた。

ヨシの葬式で最後に会った時も
黙って泣いているだけだったな。

・・・義父の正面写真があまりに少ないので、ヨシが生まれた時に産婦人科で皆で撮ったものを拡大した遺影。

葬儀では、皆が悲しんでいたけれど
天国のヨシは、ジージーがきたので
喜んでいるはず。

お父さん、ヨシをお願いしますね
・・・そう書いた手紙を花と一緒に棺桶に
入れました。