去年の七夕は、兵庫県粒子線治療センターに入院していた息子のヨシ。

ヨシの病気が脊索種という100万人にひとり(そのうち子供は2パーセント)の希少癌であることがわかり、

抗がん剤も放射線も効かないため、外科施術で腫瘍を半分切除した後は、たつの市にある施設に2ヶ月間入院して、重粒子線治療を行いました。

地元京都で入院していた病院とは違い、
その施設では、子供はヨシひとりだったのですが、願いをこめた短冊は、その施設でも笹の葉にたくさんぶら下がっていました……末期の癌患者さんばかりなので願いも切実なものばかり。

ヨシは、
自分の病気がそんなに怖い病気だとは
知らないので、幼稚園や小学校で
そうしていたように……

好きな黄緑色の短冊を選んで
さーさのはーさーらさらー♪
と歌いながら
「びょうきがなおりますように」と書いて、ニコニコしていました。

ヨシが亡くなって初めて迎えた七夕の今日……その時の写真が出てきて、また涙が止まりません。

今も、どこかの小児がん治療センターで……
頑張って治療している子供達が書いた
願い事が笹の葉に揺れていることでしょう。
少しでも多く、その願い事が叶うよう、
助かる命が少しでも増えるように
心から願っています。