緋乃真瑠子が、そのあどけなさの残る顔で、ボクに訊いた。
「ねぇ、ねぇ!gg! 「ボクんちの寅さん」の話しは、もう終わったの?」
ボクは老眼を下に少しずらしながら、上目遣いに彼女を見上げながら、書いているノートを閉じて、彼女に答える。
「ああ、そうだよ。何となく終わっちゃった。---終わり---とか、---完---とか、付けて、ブログをupすれば良かったけど。
うっかりしてた。忘れてた。スマン、スマン。まだ、いっちゃんとの交流は続くけど、ひとまずは終わりだ。」
「ふーん」と、緋乃真瑠子。そして、
「でも、」と、続けた。
「また、ブログを書くんでしょ?」
「ああ、そのつもりだよ。出来ればね。続けるつもりだけど。」
ボクはそう答えた。
ボクの頭の中には書きたいことが山ほどあるが、あまりに雑然としており、整理が追っつかない。
古い草稿も多々あるけど、それも編集しないと、とても投稿(人の目に触れるには)には堪えられない代物だ。
もう少し待ってくれ.....もう少し時間をちょうだい。
ボクは窓ガラス越しに空を眺めた。
少しだけ曇っているけど、雨は大丈夫だろう.....
ボクは一度閉じたノートを再び広げ、もう一度ボールペンを握った。