かわいいやつ | ぎんNECOスペインバカ

かわいいやつ

5月 ヘレスに暮らしていた頃
 あたしの大事なかわいい ぷくにゃーが空へ逝ってしまって。

看取れなかったあたしは そりゃあ毎日泣いて暮らした
 あの日はそれまで隠れていた月が
  教会の上にクッキリと姿を現した日だったわ

たくさんいた 大事な猫さんたちがみんな逝ってしまい
そんな中で一人(ああ1匹か・・)残ったねこさんがいる
 日本のアミーゴがたまに写真をメールしてくれてね。



ポツンと こんなに淋しそうにしてるなんて

 泣いてたのはあたしだけじゃなかったね

ぎんNECOスペインバカ


メールにあった添え書きにこうあった

『淋しいのか・・ 年も年だけに ちょさんも白髪が増えました』

ほんとだ。 確かに白髪が増えてるね
みんな賢くてかわいいやつらでした

 もちろん ちょさんだってかわいいよ
  元気で も少し生きていてね 
ぎんNECOスペインバカ



そういえば
大友裕子の このうた 好きだったなアタシ

昔々 意気揚々と恋しまくってた頃
 こんなふうに かわいいやつだったような気がする

 自分の『好き』をわかって欲しくて
相手の迷惑なんか考えず 好きを押し付けていた
アタシにもそんな頃がありましたね

(けどこういう女ホントは好きじゃない
  わざとらしくってうんざり。)




いつからか
まるで逆なアタシになり それをいまだ通している

相手がどうあれ その人のことを好きでいる自分が好き
 そう思うようになった

相手が その人なりの生き方をして頑張っているなら
(日の目をみなくてもいいじゃん、ちゃんとやってればさ。って感じ)
 アタシを振り向かなくていい。ううん 振り向かれたらイヤかも・・


今、とくにこの数年は
あえて、恋とか愛とかそういうことを考えないように生きてるのよね

 こっちに暮らし始めた頃から好意を表す人もいました
 まるで言葉もわからないアタシも気づくほどな好意でした

 それすら 気づかぬふりをして避けて生きてきた



そうね

ほんわかと暖かい感情を持つのも必要かもしれない
やっと そういう気分がしています

ココロが渇くといけないね



かわいいやつ って
 どういうのなんだろか

それすら忘れた ノンダクレなアタシ

  渇きは紅い酒でとりあえず潤しましょう~~  てへ。


なんか、ヘンな話になっちゃってるぞ

  世のかわいいひとに かんぱ~い!

 
$ぎんNECOスペインバカ
  (くりっくるんるん しておくれ)



ふと外へ

出る 見渡す空

月の反対側

そりゃあかわいい 色で

染まっていた

  ふふふ 

  なぜか ニンマリさ