皆さん!ダイエットしてますか?

 

僕はダイエット以前に金欠で食費を削りに削っているのでガリガリです(笑)

 

もしあなたがダイエットをしているのでしたら、脂肪はどのように燃焼するのか気になりませんか?

 

また、なぜ脂肪分はカロリーが高いのか気になりませんか?

 

さて、今回は脂肪の燃え方を化学的に解説したいと思います。

 

 

 

 

脂肪の正体は、化学的に見るとこんなやつです!

うわっ!なんか細長いですね!(笑)

そうです、この細長いやつが脂肪酸と呼ばれる脂肪の正体です!

英語ではFatty acidと呼ばれます。Fatty(脂の)acid(酸)なのでそのまんまですね!

 

長ーいギザギザの部分はたくさんの炭素のつながりを表しています。

各頂点は炭素を表しています。

よく化学の世界ではこのような炭素の長いつながりをと表現します。

 

実は、脂肪の燃焼というのはこの脂肪酸が燃焼(酸化)することなんです!

 

高校の化学で、酸化という反応の定義は習ったと思いますが、ここでは

水素を失う=酸化(燃焼)としたいと思います。

 

脂肪は次のような反応で酸化していきます。

 

 

①まず、左末端の酸素原子がこんな感じで置き換わります!

 

ここで、CoAというのは補酵素Aと呼ばれるものです。気にしないでください。

また、酸化にかかわる水素だけを省略せずに書いています。

 

 

②次に炭素=酸素結合をしている炭素からみて2番目にある結合が酸化(燃焼)されて2重結合ができます!

2重結合ができるとき、2重結合ができる前にもともとあった水素が2つなくなっているので、この反応は酸化(燃焼)と言えます。

 

2個水素が減った!=酸化

 

 

 

③続いて、②でできた2重結合の炭素の一方に水和反応が起こります!

OHが1個増えて、Hが1個増えているので水が1個加わったことになりますね!

 

 

 

④またまた酸化(燃焼)反応です!今度は炭素ー酸素結合が炭素=酸素結合になります。その代わり2つの水素を失っているので、これも高校の化学でいう酸化反応ですね。

また水素が2個減った!

 

 

⑤最後にCoAという補酵素によって結合が切断されてこんな風になります。

もう酸化しないので水素は省略しています。

ここで、右側の長いやつを、①に示した化学構造式と見比べてみましょう。

下のが①の構造式です。(水素は省略している)

 

お気づきでしょうか?

そうです。炭素の鎖が短くなっているところ以外、まったくおんなじ構造なのです!

 

この炭素の鎖が短くなる反応こそが脂肪酸の酸化(燃焼)と言われる反応なのです!

さらに、短くなった鎖は左端の構造が①の構造と全く同じなので、上記の一連の反応と同じ反応を繰り返していきます!

 

この酸化反応は1つの脂肪酸で何回も行われ、どんどん鎖が短くなっていきます!

この炭素の鎖をどんどん短くしていくうちにある副産物が、鎖を酸化で短くした分だけ生まれてきます。

それが、⑤の左側の構造式で示した、アセチルCoAと呼ばれる化合物です!

このアセチルCoAはクエン酸回路という反応サイクルで最終的に生命体の普遍的なエネルギー通過であるATPに変換されます。

つまり、アセチルCoAはエネルギーのもととなるものです!

 

今回のテーマの脂肪酸の燃焼は脂肪酸を原料として消費しつつエネルギーを取り出す反応だったのですね!

さらに、1つの脂肪酸で何回も酸化できるので、たくさんのエネルギーが得られます!

 

今回の脂肪酸のように長い炭素の鎖を持つ化合物の場合、連続して炭素を酸化(燃焼)できるので、

効率的にエネルギーを取り出すことができます!

だから脂肪は、エネルギー変換効率がいいので、カロリーが高いんですね!

 

以上、脂肪の燃え方と、脂肪が高カロリーな理由でした!

 

脂肪分は高カロリーですが、生命に必要不可欠な物質なので、ほどほどに取りましょう!