脳死と植物状態との違い

脳死判定とは

一体何を持って脳死と判定するのか

とても難しい問題である。

最近臓器移植の法改正で

脳死判定について

日本もとりあえず一歩前進した。

他国が他国への臓器提供について

閉鎖的になってきたということが

原因だが・・・・。

脳死とは

脳幹が機能していない状態

いわゆる「自発呼吸できるか出来ないか」で

判定されるとしている。

医学的には。

単純に言えば

自発呼吸が出来ない場合は脳死

そうでない場合は

植物状態で脳死ではないとされているそうだ。
(単純に言えばの話だが)

そして医学的には

脳死は

回復する事はない。

とされている。

植物状態の場合は

何十年もかけて

脳が損傷を受けた部分を取り戻すかのように

他の部分が代わりに機能し始め

意識を取り戻す事もあるようだ。

脳というものは凄いもので

損傷を受けていないところが

長い期間をかけて代役を務める

準備をするとのことなのだ。

またどれだけ歳を取っても

脳というものは常に活動しており

活動が活発になるのに

年齢は関係ないとの研究結果が出ている。

数ヶ月前

古本屋で姉妹が

本棚の下敷きになった事故。

妹は今

ベッドの上で

「脳死」と宣告され

呼吸器をつけている。

自発呼吸が出来ないのだ。

事故の原因となった

古本屋のオーナーは

ご両親を毎日送り迎えしている。

古本屋のオーナーと

このご両親は

もともととても仲がよく

あの事故がきっかけで

とてもせつない関係になってしまった。

今もとても近いところで

ご両親に一生を捧げたいと

毎日毎日車で病院の送り迎えをしている。

医学的には

脳死からの回復はありえないとされている。

でも今の医学での話しであり

昔は植物人間でさえも

そう言われてきた。

しかもこのご両親の気持ちになれば

ベットに寝ている

今にも目を開けそうな我が子を

「わかりました」といって

臓器提供できるわけがない。

ただ一方で

今にも命を落としそうな

臓器提供を待っている我が子に

いつまでも提供者が現れず

死を待つばかりの状態を

ただ黙って見ているだけしかないという

状況も耐えれるものではない。

この臓器提供というもの

とても難しい問題で

奇跡を待つ両親と

提供者を待つ両親にとって

どのような決断を下したらよいか

本当にわからない。

ただこの本棚の下敷きになった女の子

数ヶ月前までは

元気にしていた女の子

今は呼吸器をつけられているが

本当に今にも目を開けそうな状態で

寝ている。

脳死の状態で

奇跡的に意識を取り戻す事が

もしかすると

あるかもしれない

医学の常識を

超えるかもしれない。

ご両親はその日を

今か今かと

待ち望んでいる。

尊い子供の生命力を信じて・・・・・・。