「優れた物語書きたい」村上春樹さん、NYタイムズ紙にインタビュー | 政治に興味を向けよう!的なブログ

「優れた物語書きたい」村上春樹さん、NYタイムズ紙にインタビュー

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 ここ数年、ノーベル文学賞の候補として名前があがる作家、村上春樹さん(62)が米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューに応じた。村上さんは今月、欧米でも翻訳版が発売された自身のベストセラー小説「1Q84」や東日本大震災後の日本のあり方などについて、「戦後日本の繁栄は終わった。価値観を変えねばならず、お金や効率性では計れない幸せを獲得する方法を考えねばならない」などと語っている。

 インタビューは21日付で「村上春樹の激しい想像力」と題して掲載。記者が東京の村上さんの事務所に訪れるなどして行った。記者は東京訪問が初めてで、2階の事務所にある1万枚以上のLPコレクションに驚きつつ、一緒にクラシック音楽を聴くなどリラックスしたムードでインタビューが進められたことが書かれている。

 村上さんは英国で18日、米国で25日に発売された「1Q84」の作品名と、英作家、ジョージ・オーウェルのSF小説「1984」との関連性などを問われ、「オーウェルは半分ジャーナリストで半分フィクション作家だが、私は100%フィクション作家だから、メッセージではなく優れた物語を書きたい」と明言。

 加えて、「私自身は政治的な人間だが、私の政治的メッセージを(著作で)あらゆる人に言明したいとは思わない。作家として政治的メッセージより優れた物語を書きたい」と話し、あくまでも自身がストーリーテラーであることを強調した。

 東日本大震災については、「多くの日本人はこれが日本の転換点になると考えている。悪夢ではあったが変化のための好機」ととらえた上で、「1945年以降の戦後日本の繁栄は終わった。価値観を変えねばならない。われわれはどのようにして幸せを手に入れるか考えねばならない。それはお金や効率性ではない」と説明した。

 さらに、「われわれが(現在の)システムを変えねばならないが、私は、われわれが再び理想主義的にならねばならない時が来たと思う」と述べる一方、「(日本の)人々は今後、米国が(理想主義の)手本とは考えないだろう。今のところわれわれは手本を持っておらず、新しい手本を確立せねばならない」などと答えた。(岡田敏一)


「この記事の著作権は産経新聞に帰属します。」




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