改めて自己紹介を
パリ16年。パティシエ歴約30年。
夢を叶えてきた回数と同じくらい、「もう無理」と思ってきました。
フランス・パリで16年間暮らし、パティスリー、サロン・ド・テ、パラスホテル、レストラン、三ツ星レストランなど、さまざまな現場でお菓子と向き合ってきたパティシエールです。
現在は日本を拠点に、長年培ってきた経験と感性を生かし、商品開発などを通してお菓子の世界に関わっています。
こう書くと、夢に向かって迷わず進んできた人のように見えるかもしれません。
けれど実際は、むしろその反対・・・
自信がなく、人の目を気にして、「私なんて」と思うこともありました。
失敗もたくさんし
泣いたことも、立ち止まったこともあります。
思い描いていた未来とはまったく違う場所に立ち、「この先、どうしたらいいんだろう」と途方に暮れたことも、一度ではありません。
それでも、不思議と心のどこかに、
「じゃあ、どうしたらいい?」
という問いが残っていました。
できないなら、違う方法はないだろうか。
今までのやり方が通用しないなら、別の角度から考えられないだろうか。
遠すぎる夢なら、今日できる小さなことは何だろう。
そんなふうに一つずつ考えながら進んでいたら、「夢のまた夢」だと思っていたパリで暮らすことになり、気がつけば16年。
お菓子と関わり続けて、約30年になりました。
フランスで得たものは、お菓子の技術だけではありません。
●仕事だけで人生をいっぱいにしないこと。
●おいしいものを味わうこと。
●大切な人との時間を楽しむこと。
●うまくいかないときには、今まで信じていた「当たり前」を少し疑ってみること。
日本を離れ、異なる文化や価値観の中で暮らしたことで、「人生には、自分が知っている以外の生き方もある」と知りました。
だから今も、完成した人間になろうとは思っていません。
失敗することも
迷うこともあります。
それでも、まだ見たことのないものを見たい。
まだ知らないことを知りたい。
おいしいものに出会いたい。
人と出会いたい。
そして、年齢を重ねても、
「次は何をしよう?」
と、わくわくできる自分でいたいと思っています。
パリと、お菓子と、人との出会い。
失敗と、挫折と、思いがけない出来事。
そして、そのたびに見つけてきた新しい選択肢。
華やかなことばかりではなかったからこそ、伝えられることがある。
遠回りしてきたからこそ、見えるものがある。
そして、「もう無理」と思ったその先にも、まだ知らない可能性が残っていることがあります。
人生は、思っているより自由なのかもしれません。
夢は、途中で形を変えてもいいのかもしれません。
そして私自身も、まだまだその答えを探している途中です。
パリ16年。パティシエ歴約30年。
その数字だけでは、とても語りきれない出来事がありました。
さて――
次は、どんな夢を見よう。
【わずか3分】 「もう無理」と思った。 それでも、夢は終わらなかった | Mimi Éclore Paris,

