先日、娘の学校の学級懇談会がありました。

学校生活は充実、満喫しているようで本当に良かったです。

受験に無事合格し、制服採寸の際、憧れの制服に袖をとおした時の嬉しそうな顔が胸に残っています。


入学式の日にこんなことがありました。


「制服姿は入学式に初めて見てね」

娘がそう照れくさそうに夫に言いました。夫はその日はずせない仕事があったのですが、なんとか終わらせて午後からの入学式に行くからスーツを用意しておいてほしい、と言って出勤しました。

夫の仕事は忙しく、なかなかお休みをもらえないのですが、今まで入学式や卒業式などは必ず来てくれて一緒に写真を撮っていました。


私と娘は用意をすませて家で待機。

そろそろ帰って来るはずの時間なのになかなか連絡がこない…。


そう不安になった時に電話がなりました。

「入学式に行けなくなった」と。

なんでもあることで困っている人がいたため放っておけず、助けたために仕事を遅らせたとのこと。

困っていた人が「入学式に間に合わないかも」という言葉を聞いて放っておけずに手を貸したそうです。

そして後で夫に「本当にありがとうございます。今からタクシーにのって○○学校に間に合いそうです」と言ったそうです。

「えっ、○○学校?!」と驚き…

なんと娘と同じ学校に入学する親御さんでした。

思わず、自分の娘も同じ学校ですよ…と会話をしたらしいです。



そこまでの話を聞き、分かったよと伝えたものの、娘はがっかりするのではと思いました。

そうすると、娘は一言…。


「とってもパパらしいね」


はっとしました。


私達夫婦は結婚が早いほうだったので、夫は働き盛り。帰りも遅く、子育てに関わる時間も少なくて子供達とコミュニケーションをとる時間が少なかったと思います。


それにつけて心の優しい人で、困っている人や友人をみると放っておけない性分でこのような形のことも今までにもありました。

口数が多いほうでもなく、しつけに関しては厳しくもあったため、どちらかというと厳格な父親でした。私自身、子育てをしながら寂しく思ったときも正直ありました。



でも…分かったんです。

口で説明しなくてもきちんと子供たちは父親の背中を見て育っているんだなぁって。



「ほら、おばあちゃんが待っているから行こう!」

そう言われて慌てて家を出て、入学式に出ました。


しっかりしたもんだ。


今日はビールを飲みながら娘と会話し、嬉しそうに目を細める夫。


父の日。いつもありがとう。これからも子供たちに父親の背中を見せてやってね。



※後日談ですが…、入学式の日のその生徒さんと娘が今、同じ部活で仲良くしています。

入部した時に、向こうから声をかけてもらって発覚したそうです!!

うちの夫はたまにおもしろいご縁も運んできます音譜