・lynch.『I BELIVE IN ME』

今まで7年近くインディーズで活動していたヴィジュアル系ラウド・ロックバンドのメジャー1stアルバム(今は脱ヴィジュアル系で濃いメイクはしていません)

これがメジャーデビューとは思えないほど、重く激しく勢いのあるアルバムです。

Voの葉月さんのシャウト(ディストーションVo)が相変わらず凄まじい!!
彼の場合、シャウトが凄いだけでなくクリーンVoにも独特の色気があるんですよね。

インディーズと違うところと言えば、歌詞がわかりやすくなったことと今まで軽かったドラムの音が重くなっていることです(あの軽くて疾走感のあるドラムの音も個性があって好きでしたが)

インディーズで地道に活動してやっとメジャーに出れたし、このままメジャーでも変わらずに頑張ってほしいです。



















・SODOM『IN WAR AND PIECE』

MORBID ANGELの8年ぶりの新譜が今までとかなり違う方向性(ダンス エレクトロック路線)にいってて、評判が悪かったので予約をキャンセルし、こちらの方を買ってみました(結果的にそれで正解だったようです)

俺は、SODOMのアルバムは『GET WHAT YOU DESERVE』(あの少々グロい殺●ジャケのやつw)以来、聴いていなかったのですが、久しぶりに聴いてみるとやっぱりかっこいいですね~!!

ノイジーでひたすら闇雲に突っ走っていたあの頃と違って、プロダクションが良くなったせいかヘヴィで整合感があり、ギターソロが正統派メタル並みにメロディアスになってます(それでもアグレッションは少しも失われてません)

最初に聴いたときは、一瞬違うバンドのアルバムかと思いました(^^)v

トム・エンジェルリッパーの吐き捨てダミ声Voもあの頃よりちゃんと歌っている感じがします。

ミドルテンポかと思わせといて、突然ギターソロで疾走して、また元のミドルテンポに戻る1曲目とか最高にかっこいいです。

2曲目のような疾走曲でもミドルテンポを途中に入れてうまい感じに起伏をつけて、聴き手を飽きさせないようにしているのが良いです。

ミドルテンポの曲もヘヴィでかっこいいです。

『GET WHAT YOU DESERVE』のときのようなノイジーな暴走R&R(パンク)をスラッシュメタルに進化させたような荒々しさは薄れてしまったので、初期の頃からのファンには不満かも知れませんが、この音なら正統派メタル(パワーメタル)が好きな方にも受け入れられると思います。

スラッシュメタルを聴いて育った世代の自分にとっては、このSODOMやDESTRUCTION,KREATORやSLAYER,UNITEDなどのスラッシュバンドがほとんどその音楽性を変えずに今でも現役で頑張ってくれていることを思うと嬉しく思います(^-^)

















・REIN XEED『1912』

スウェーデンのメロディックパワーメタルバンドの4作目。

このバンドは他のバンドと比べて、やたらリリースのペースが早いです。
なんか毎年アルバムを出している気がしますw
(このアルバムと同時発売のカヴァーアルバム、3rdと4thの間にVo/Gのトミー・ヨハンソンとDIVINE FIREのクリスチャン・リレグレンとのプロクジェクトGOLDEN RESSURECTIONのアルバムリリースもありました)

いつもと変わらない安定感のあるメロディックパワーメタルサウンドを聴かせてくれますが、今回は今までよりもプロダクションが向上していて、クリアーな音になり、軽かった音質がちょうどいい重さ(平均的なメロパワバンドの音の重さぐらい)になってます。

DRAGONFORCEを意識して作ったという速い3曲目などが新しい感じですが、あとはいつもどおりのREIN XEEDらしい爽やかなのにどこか哀愁の漂うメロパワ疾走曲ばかりです。

ただ、今回は特に曲数が多いこともあって(日本盤ボートラを含む15曲)似たような曲が続くので、途中で少し飽きがきます。

その日本盤ボートラの一曲が、あのIRON MAIMENの名曲『ACES HIGH』です。
オリジナルに忠実でありながらREIN XEED色も加えた好カバーになってます(テンポはオリジナルよりも速い)

もう一曲は日本の震災のニュースに衝撃を受けて、日本の人々へ復興の為に祈りを込めて書いたという『Pray For Japan』

クリスチャン・リレグレンとのデュエットによる感動的なロックオペラ的バラードです。




















・AXEL RUDI PELL『NASTY REPUTATION』

これは中古で買ったものです。

あのロブ・ロックとヨルグ・マイケルの参加している、ドイツの様式美系ギタリストの2ndアルバムです。

他のアクセルのアルバムと比べると正統派メタルよりの音で少々地味で、疾走してる曲も少ないですが、その分ロブ・ロックがとてもパワフルで熱いVoを聞かせてくれます。

渋くて哀愁の漂うブルース調のバラード曲も聞かせてくれます(こういう曲にもロブの歌声はよく合いますね)

よくアクセルは、某B!誌でギターがヘタクソとか言われてましたが、自分はそこまでヘタとは思いません(まあ、確かに他の様式美系テクニカルギタリストに比べるとテクニックなどは劣りますがw)


















・神聖かまってちゃん『みんな死ね』

このバンドの曲は、今までYouTubeの配信(ほぼ宅録の曲)でしか聴いたことなかったのですが、最近になってやっとアルバムを買いました。

過激なアルバムタイトルからもわかるように、このバンドの曲を初めて聴いて思い浮かんだのは、「キチ●イと天才は紙一重」という言葉ですw

Vo/Gのの子は、ひきこもりで、元2ちゃんねらーで、いわゆる非リア充なんですが、そういう負のエネルギーをうまく音楽に消化させていると思います。

歌もギターもはっきり言ってうまくはないのですが、そんなの関係ねぇ!!とばかりに、溜まった自分の日頃の鬱憤や想いを狂ったように叫びます(パンクに通じるものがありますね)

こう書くと過激な感じしかしませんが、彼の造り出す音は、ノイジーなロックであると同時にとてもポップです。
ときにメランコリックで優しいピアノの音や歌声が心に響く曲もあります。



この音を聴いて俺が初めに連想したのは、あのグランジの雄NIRVANA(NIRVANA もノイジーでパンキッシュでポップなオルタナティヴロックをやっていたので)

ただ、このバンドの音と歌詞は個性的すぎて、凄く好き嫌いがわかれると思います(最初は自分も受け付けませんでした)

なので、あまり気軽に人に勧められないのが難点だったりします(^^)v