2015.8.10

この日の記憶は、確かS先生から抗がん剤治療の小さな冊子を渡されたんだと思う。

診察室を出た時、母に

私「とうとう抗がん剤は覚悟しないといけないかもなぁ」

と話しかけた。

母は遠くを見つめて、口をへの字に結んだまま返事をしなかった。

この日の診察での会話も何故か記憶がないので、当時のメモより。

R病院のH先生とも連絡を取り、検討しているとの事。

通常、再発転移の患者は2カ月の間を空けてPETとCT検査をして、その画像を見て方針を決めていくが、今回は1ヶ月後にPETとCT検査を行い、今後の治療方針を決めてく。

・腹膜播種が確定した場合→抗がん剤(肝臓への重粒子及び外科手術はない)

・肝臓への転移のみだった場合→重粒子治療

大腸癌から肝臓に転移した場合のガイドライン

肝臓転移の治療法

〈手術〉
・全てが切除できる場合
・手術後、肝臓の機能が保てる場合
・体力が手術に耐えれる場合

〈ラジオ波〉
・手術で取りきれない場合
・肝臓以外に転移があった場合

〈科学療法〉
・手術できない場合

抗がん剤治療について

一回目は国立大阪で入院して投与
二回目以降はR病院で投与

ポートは一回目に入院した際に埋め込む。
基本的な治療はFOLFOX
46時間投与しないといけないので、入院しての治療になる。
2回目以降、自宅で針が抜ける場合は通院でもできる。
2週間毎に投与

(質問)肺への転移について
→R病院でも肺については炎症反応と診断されている。PET検査でも肺転移については所見なし。
恐らく転移はない。

今後の予定

8.26  森ノ宮PET検査 

8.31  国立大阪 CT検査

9.7   次回診察日

こうして、またまた痩せ細っていく母を連れて、被爆三昧の検査は続く。