2015.7.13

国立大阪医療センター S先生初診

S先生は小柄な方で、年の頃は60才くらいでしょうか。
腫瘍外科の先生で、O大医学部でも有名な方でした。肩書きも多く、父は最後までS先生に固執する事になり、その固執が後に主治医を失ってしまう事態を起こしてしまいます。
癌のような重い病の場合、信頼できる主治医に最後まで診ていただくという事が本当に大切だと、今になって思います。

さて、S先生の診察室

S先生「H先生とS理事長からご事情聞いています。」

と、とても聞き取りにくい小さな声でおっしゃった。

その時、突然母が

母「去年の年末にね、みかんを食べたのが原因だと思うんです。みかんをね5個食べた後に下痢しましてね。それがあかんかったなぁと、、、今思えばですけどね。それが原因で癌になったのかなぁって」

と普段あまり話さない母が、この時に限ってびっくりするくらいトンチンカンな話を始めた。

私「そんなわけないやん!先生すみません。ちょっと勘違いしてるみたいです!」

S先生「そうですか。Yさんの場合あれだけの大きさになるには2年くらいかかってるから、年末のみかんが原因じゃないと思うよ」

と優しく言って下さった。

みかんの話は母から聞いた事があったけど、まさかずっと癌の原因がみかんだと思っているとは全く気づかなかった。
とは言え、下血以来3年半母はみかんだけは口にした事がない。
多分、未だに癌の原因は食べ過ぎたみかんだと思ってるんじゃないかな。

さて、肝臓への転移はやはり確定で、S先生は腹膜播種を心配されていた。
腹膜播種があるのとないのとでは治療方法が変わってくると。

S先生「まだ転移巣は小さいですので、ゆっくり治療法を考えていきましょう。」

そうおっしゃって、国立大阪医療センターで再度MRIとCTを撮る事になった。(R病院より性能がよいのでと言う事で)

7.27 MRI

7.31 CT造影

8.3  次回診察日