
妄想モデリングの最終章、ジェットエンジン搭載型震電(震電改)を製作しています。
使用するキットはタミヤ1/72の震電です。

前回で機体の改造をほぼ終えて、今回から組み立てから塗装に移ります。
改造の終わったパーツを仮組みして、状態をチェックしてみました。
液冷エンジン搭載型震電と比較すると、グッと重心が下がりました。
ハセガワのキットと比較すると、タミヤのほうがスマートですね。
まぁ、新しいだけあって、ハセガワのほうが正確に再現されているとは思いますが。

ラダー(方向蛇)を大きくしたので、その違いがよくわかります。
重心の下がり具合をチェック!
機首もですが、主脚をかなり切り詰めたので、機体後部はグッと下がりましたねぇ。

垂直尾翼の補助輪は撤去しましたが、それでも地面に接触しそうですね。
現用ジェット戦闘機では落下タンクが地面スレスレの機体もあるのでこれでも良いんですが、垂直尾翼の下側を少しカットしたほうが見映えが良いかもしれませんねぇ。
組み立てながら考えてみることにしますが。
あと、エンジンの「見せ方」にひと工夫しました。
せっかく搭載したディテールの細かいエンジンパーツですから、なんとか上手く見せたくなるのが人情でして、液冷エンジン搭載型のような点検扉を開けるという方法もありますが、エンジンとリアカウルを一体にして後ろにスライドできるようなギミックを考えました。
真鍮線と真鍮パイプの組み合わせでスライドできる鋼管フレームを作り、リアカウルに取り付けた後、鋼管フレームを主翼上面に接着しました。

組み立てると、こんな感じ。


真鍮パイプつながりで、機首の機銃も真鍮パイプで再現しておきます。
震電の機銃は実機では五式30mm機銃4門という重武装が計画されいますが、これってどうなんでしょうねぇ。
確かに破壊力は凄まじいんですが、複数の機銃を装備する場合、それぞれの銃身から発射される機銃弾は一点に集まるように調整されますから、命中精度は銃身精度と目標までの距離、それから機体の操縦技術に左右されますから、散弾銃のように弾幕を張るわけではなく、「ヘタな鉄砲は数撃っても当たらない」んですよねぇ。
B29を撃墜するとしても、4門はやり過ぎのような気がしますし、重量が嵩んで速度性能に影響すると思うんですが。
アメリカに接収されテストを受けた四式戦疾風が684km/hという驚異的な高速を残した要因は、ハイオクタン燃料の使用よりも機銃なとの 重量物を外してテストしたことが大きいと考えられていますから、2門はずせば速度性能は向上するはずなんですよ。
機銃を2門外したことによる重量軽減を、携帯弾数を増やすことに使ったほうが良さそうな気もしますし。
ということで、そんなバカげた(失礼)装備はやめて、二式単戦鍾馗にも採用された40mm機関砲ホ301と、震電に採用される予定だった五式30mm機銃のコンビにし、計2門としました。
ここからいよいよ機体の組み立てに入ります。
機体の右側にホ301機関砲を装備しており、サイズが大きい(と思われる)40mm機関砲はやや中心寄りにずらしています。
芸が細かいでしょ?
単に穴開けをミスっただけですけどね( ^o^)
ミスったんかーい!
懸案事項だったキャノピーは、こんな感じ。

60年前のキットですから仕方が無いと言えばそうなんですが、実物とはかけ離れた形状になっています。
木型を作って塩ビ板をしぼったり、ハセガワからの流用も考えましたが、そもそも機体のコクピット付近の形状に問題があるので、キャノピーどうのこうのという問題でもないんですよねぇ。
タミヤの震電は作ったことが無いので好奇心だけでこのキットを選びましたが、ハセガワのキットを使うべきでした。
まぁ、所詮は妄想モデリングですから、さほど問題ではないんですけどね。
機体内部色については、海軍の艦載機は青竹色(実際はジュラルミンの銀色の上にクリアーブルーの防錆塗料が塗られていた)、中島製の機体はグリーン系の機体内部色などと、当時の海軍と陸軍は仲が悪くそれぞれ個別の仕様だったという認識がありますが、知覧特攻平和記念館で保存されている陸軍四式戦闘機「疾風」(中島製)の徹底調査の結果、昇降舵の内部は青竹色だったという痕跡が見つかっており、どうも現場サイドで柔軟に対応していたようですね。
疾風を保守管理している知覧特攻平和記念館のスタッフの皆さんや、協力している富士重工(旧中島飛行機)の方々の努力には、本当に頭がさがりますねぇ。
単に飛行可能にするためだけに、事実考証を無視してイジり倒し、無茶苦茶にしてしまうどっかのアメ公には、爪の垢でも煎じて飲んでもらいたいものです。
「復元」というのは、そういうことなんだよっ!
と、話か大幅にズレたところで、機体内部の塗装色について検証してみました。
比較対象するのは、こちら。
①シルバーにクリアーブルーを重ね塗り
②クレオスの青竹色
③タミヤエナメルのメタリックブルー
と言ってみたところ、ますますわからなくなりましたぁ
(TOT)
震電の実機は、世界に1機だけ現存していますね。


その後に廃棄されてなければね。



アメリカには旧日本軍機がたくさん保存されていますが、この状況を知った人が「アメリカは敵国の兵器でも大事にしてくれているが日本はダメだ!」などと言っていますが、これは本当に間違いです。
まず現存している旧日本軍機のほとんどは、終戦直後に護衛空母バーンズを始めとする数隻の空母の甲板上に係留されて運ばれました。
兵器開発の実情調査のためですが、選別された機体は140~150機だったと言われています。
・ロケット戦闘機「秋水」
・水上戦闘機「強風」
・九九式艦上爆撃機
・特殊攻撃機「晴嵐」
・夜間戦闘機「月光」
・艦上爆撃機「彗星」
・艦上攻撃機/爆撃機「流星」
などがあり、性能テストを受けたにもかかわらず所在が確認されていないものは、
・キ83(旧日本軍機最速と言われている機体)
その後に日本に返還されたもの、
・陸軍四式戦闘機「疾風」(知覧特攻平和記念館)
・二式飛行艇(鹿屋航空自衛隊)
などがあります。
※飛行可能な零戦22型や一式戦闘機「隼」などのロシア製レプリカは含まれていません。
所在不明なものは、まだまだ他にもあるでしょうね。
例えば「烈風」や「景雲」とかは旧日本軍機では新鋭機として開発が進められており、試作機が残っていたはずなので、性能調査をしない理由がありませんから・・・
実際にアメリカに渡った機体の総数は不明ですが、渡航中に嵐に遭い、船の航行上の安定化を図るために海上投棄された機体が多数あり、またアメリカに渡ってからも性能調査後に廃棄された機体もたくさんあります。
アメリカに現存している機数をみれば明らかで、「大事にされている」とやらの機体はごく一部であり、そのほとんどが事実考証の行き届いていないいじくり回された機体でして、航空ショーや博物館収入に寄与する機体ばかりなんですよ。
まぁ、日本が戦争に勝っていたとしても、敵国の兵器を大事に扱うわけはありませんから、仕方ないことではありますが。
現在国内で保存されている旧日本軍機で飛行可能なものはありませんが、その事実考証に基づく再現度や保管体制においては、アメリカの現存機よりもずっと高いレベルなので、知ったかぶりによる間違った情報を垂れ流すのはやめていただきたいですねぇ。
ということで、今回はここまで。
(^^)/~~~



