街を見下ろす丘から あの日僕らは何を見てた

やっと 二人きりになれた 照れながらあの日


「明日の朝僕は 上りの電車に乗るんだね」

卒業のあとの校舎 小さく 見つけた


行かないでと一言 つぶやいた君 あの時

僕は 見えない 夢を いだいていた


離れていても きっといつまでも 君のことを思っているよと

言った心が いまさら うずいて  たまらないよ

君にさよなら 電話で告げた 過ぎてゆく 季節の中に

会えない時間にも 距離にも 勝てない 僕らがいた


どこか 大人びて見えた あれは口紅のせいだって

今なら さまざまに 思い当たることもあるが


片道の切符を ふざけたふりで とりあげ

君は無理して妙にはしゃいでいた


離れたらもう 駄目になるよと 君がうつむくのを 打ち消して

僕はコートで ふるえる その肩 つつみこんだ

こんなに笑顔 思い出すのに そこで途切れてしまう君

忘れてしまっても 忘れはしないよ 胸のどこかが


君にさよなら 電話で告げた 過ぎてゆく 季節の中に

会えない時間にも 距離にも 勝てない 僕らがいた


街を見下ろす丘からあの日 君が見ていた「何か」を

このごろ不意に わかった気がする こともあるよ

君に出会った 君に恋した この体の奥に ずっと 

君と見つめていた 景色がいつでも 流れている


Typhoon generationのブログ-台風ジェネレーション ~Typhoon generation~

歌詞ナビより